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伝統を守り続け生き抜く知恵がここにある『江戸式マーケ』

2021-09-18 07:47:19 | 歴史から学ぶ
江戸時代の知恵者たちは如何にして富豪となったのか。様々な発想・知恵・経験努力が隠されている。中でも「三井越後屋」三井高利がダントツの商売に於ける知恵者であり、イノベイターであったとも言える。発想力、創造力、推進力、行動力どれを捉えても抜群の成果を生み出し、後世につなげている。日本には老舗も多く伝統を如何に継承するべきかなどコロナ禍での葛藤で如何に守り生き残りをかけるべきか、存続企業の試練の時代でもあると思う。ピンチをチャンスに変えるのはどの企業か。
『江戸式マーケ』川上徹也
ドラッカーはかつて「マーケティングは三井家によって発明された」と書きました。現代、世界を席巻するビジネスモデルの原型はすでに江戸にありました。シェアリングエコノミー、信用経済、デザイン経営、サブスクリプション、コト消費、ビジョナリー経営――商売の本質は今も昔も不変。現代の最先端マーケティングを先取りしていた古くて新しいビジネスモデルを『一行バカ売れ』著者が徹底網羅。
世界に200年以上続く老舗企業が2051社(2020年現在)
    その内1340社が日本企業である(65%)
ー「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」ドイツ宰相ビスマルクの言葉
    「故きを訪ねて新しきを知る」論語
三井高利「三井越後屋」
    「番傘」の無料貸出=シェアリングエコノミー・歩く広告塔
    「店頭販売」習慣破壊、顧客志向を徹底(店での比較・切り売り・現金販売・即納)
    「現金安売り売掛なし」広告宣伝文句(定価売り・現金売り・広告拡大)
    「暖簾印」ブランド統一確立
    「両替商」江戸(金)大阪(銀)為替差益
ー蔦屋重三郎「耕書堂」
    「吉原細見」ガイドブック販売と広告収入
    「先物買い」才能を発掘(新鋭作家歌麿・馬琴・写楽など)
    「文言作家」平賀源内(クリエーター・博覧会「東都薬品会」・土用の丑の日(名付け))
ー富山藩主2代目前田正甫(まさとし)「越中富山の薬」
    「置き薬」先用後利(先に利用し、使った分だけ集金)
    「反魂丹」胃腸薬の製造販売取締・他領商売勝手(薬の保護・育成・規制)
    「懸場帳」顧客情報
    「おまけ」置き薬の回収にはおまけ(錦絵・紙風船・輪島箸・九谷湯呑)
ー下村彦右衛門「大丸」
    「先義後利」人として正しい道を全うして商売すれば利益は自ずと付いてくる
        京セラ稲盛の「JALフィロソフィー」(社員全員が経営者という理念)
    「萌黄色風呂敷」おしゃれな色居合いPR効果
保科正之「将軍家綱の後継人」 明暦の大火での活躍
    「有事の時のリーダーの裁き」部下はリーダーを見ている
    「被災者の救済」備蓄米の放出・復興資金16万両(160億円)支給
    「物価の安定」参勤交代の見直し
    「災害に強い街づくり」道路幅拡張・空き地・堀・川幅拡張・橋の建設・屋敷移転
ー豊島屋十右衛門「豊島屋酒店」
    「酒の原価販売」樽で儲け
    「田楽豆腐」酒のおつまみ
    「白酒」季節限定女性客向け
        鴻池家の「清酒」は使用人の誤った行為「灰」で濁りが消えた
    今治タオルのブランディング
    「今治」商標、資格試験制度、タオルマイスターの立ち上げで職人の意識を上げた
ー山本山海苔
    「味付け海苔」明治天皇の皇后の京都へのおみあげが最初
ー高津伊兵衛「にんべん」
    「現金掛け値なし」で大繁盛、問屋・仲買人からのいやがらせには別ルートを確保
    「イの切手」商品券でキャシュフローを潤沢にすること
        現代の商品券の原型
    「コストコ」商売
    利用者の年会費で利益を確保、商品は売れどころのみの3000件
佐賀藩藩主鍋島直正「理化学研究所」
    人への投資(教育:弘道館)リストラで役人3分の1、420名解雇する
    身分関係なく登用、25歳までの成果重視「文武課業法」
    軍事・医療・産業研究重視(武器製造・天然痘ワクチン開発)先進国並み
        東芝田中久重「からくり人形」作者を蒸気機関車開発に抜擢
    コダックvs富士フイルム
    デジタルカメラを発明したのはコダック(1970年)
    富士フィルムの事情転換:化学製品(化粧品、医薬品、再生医療、半導体など)
ー伊能忠敬「大日本沿海興地全図」(地球の大きさが知りたい!)
    蝦夷地での計測(56歳から117日)合計180日3200km
    1801年から17年以上かけて日本国地図測定(地球1周分歩測)



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