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世渡り術「始末」(倹約)『『世渡り万の知恵袋』

2024-06-06 07:41:13 | 歴史から学ぶ
世渡り術の本質はやはり人がやらない「隙間ビジネス」を発見、創意工夫し、収益を得る機会を見つけることだ、井原西鶴の「世間胸算用」とある。但し「不正はしない」「儲けすぎない」「派手にならない」、江戸時代の「始末」(倹約)すると言う図式だ。現代でも、起業の基本は「隙間ビジネス」を如何に発見し、創意工夫するかがキーとなる。ビジネス開始は「信用」から始まり、貴重で信頼における情報と起業家の知恵と人柄から顧客、銀行の信用を得ることが大切となる。
『世渡り万の知恵袋』田中優子
「概要」江戸時代、知恵と才覚で生き延びた井原西鶴の『世間胸算用』などの作品は、元祖ビジネス書だ。「人間としての生き方を自分で決める」という江戸から現代に続く今も変わらない“仕事の基本”を綴る。
ー江戸時代の大半は農業従事者、商人の割合はさほど多くはないが大阪商人が時代を変えた。
    千石船による貿易、中でも要は金貸の金融業・米の預かり証から多種類の手形
    「信用」「不正をしない」「儲けすぎない」が商人の暖簾、看板は派手にしないこと
    「倹約」は第一条件「もったいない」を大切に無駄にしないことを鉄則とした
「年貢」は貢ぎ物で平和を守ってくれる。
    「税金」は預け物。商人は「年貢」の義務が無く、組合単位で「冥加金」(礼金)が存在
ー現代換算 金銭単位 両・分(ぶ)・朱・匁・分(ふん)・文(文=銭は銅貨)
     1616年の小判一両は20万円、1833年の小判一両は4000円
    本文での換算は一両11万6640円、銀一匁は1944円、銀一貫は200万円
ー江戸時代の勘定
    生まれた年を1歳とした(満年齢とは違う)
    暦は10日で「旬」、月は上旬、中旬、下旬、31日と言う日は存在しなかった
ーゼロから始める「始末」ビジネス
    誰も思いつかない「隙間仕事」に注目・「始末」(倹約する)
    早起きで活動開始、夜は情報収集・教養蓄積、人が振り返らない者の中に好機あり
    情報は記録、交換してこそ重宝、リメイクする思考、ビジネスには人柄と教養が大切
    コミュニケーション能力を磨き、適正な投資で活性化させ、世のニーズを探し出す
    リーダーは成果を認め、報奨することで部下のやる気を引き出す
ー工夫と知恵と才覚を発揮する
    責任ある役割を与え、現実をしっかり把握し、状況判断を怠らない
    相場や季節変動など素早く情報を獲得、対応、危機感を忘れず、早めに手をうつ
    新たなビジネスには現状のビジネスを知り効率を上げる工夫をする
    ビジネスの拡張はビジネスアイデアと資金計画
    仕事に集中し能力等を知る、知恵が仕事を拡大させる
ー仕事は手段を選ぶ
    虚偽的な行為は身を滅ぼす、個人の才覚や努力を評価、任せる
    多忙はチャンスを見逃す、足元の収支を理解して進める
ーどん底からの再出発
    人を見て優れた面を学び学習する、熱意を持って仕事を続ける
    勘・技術・技量、自分の能力を存分に開花させる
    切羽詰まれば知恵が出る、現実を無視せず傲慢さと驕りを捨てる
    何をするにもまず資本、資本は信用であり、信用は実直、真面目が信用を作る



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