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続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

野山を行けば・・。

2012-10-21 06:23:32 | 日常
 植物教室のイベントで、大楠山へ登ってきた。絶好の行楽日和先日の雨で多少道は湿っていたけれど、滑るほどでもなく、秋風の心地よさばかりが嬉しい山道。

 行き交う人も今日ばかりは山道の愉しさに浮かれ気分。
「わたし達は東京からです」という男の人は「リュックの中には救急の備えもあります」と言い、
「ビニール製の輪を膨らませて、骨折した箇所を固定するのですが、添え木なんかより遥かに優れていて、医者へ行っても初期手当てが良かったと褒められるんです。すでに五回ほど使用しました」と笑った。

 同行の友人が「それって何回も繰り返し使えるんですか?」と聞くと、
「いえ、いえ、医者へいけば、即ナイフで切り取って外しますから一回の使用のみです。5000円ほどするので負担はありますが治癒の経過に格段の差があります。ですから必ず常備しているんです」


 外へ出ると人にも逢うけれど、やっぱり一番嬉しいのは季節ごとの山野草との出会い。昨日のテーマは「野菊」、野紺菊と白ヨメナ、関東ヨメナ、ユウガギクなどの違い。ルーペで覗くと相違がはっきり!冠毛のあるなしは肉眼では気づきにくい。小さな花々もそれぞれのシステムがあってわたくしであることを主張している。
 大森先生、大前先生のご指導の下、聞けば即、答えが返ってくる植物観察はなんとも贅沢な限り。
 

 逞しく足早にわたしたちを追い抜いていった男の人は片手にビニール袋(きのこでも採取しているのかな)くらいに思ったら・・・大楠山に落ちているゴミを拾い集めていることが判明。道の整備点検美化・・・大楠山を守るボランティア・・・つくづく頭の下がる思い。

 
 書(?)を捨て街や野山に出れば、日常気づかないワクワクが両手を広げて待っていてくれる。

『ひのきとひなげし』27。

2012-10-21 06:10:04 | 宮沢賢治
 ひなげしはやっぱりしいんとしてゐます。お医者もじっとやっぱりおひげをにぎったきり、花壇の遠くの方などはもうぼんやりと藍いろです。そのとき風が来ましたのでひなげしどもはちょっとざわっとなりました。

☆遺(死後に残した)赦(罪や過ちを許す)仮の講(はなし)である。
 掩(隠した)法(真理)は覧(よく見ると)普く雷(神なり)ということである。

『城』1070。

2012-10-21 05:53:56 | カフカ覚書
城内でたえまなしにかけているこの電話の声は、村の電話で聞くと、何かざわめきの音や歌ごえのように聞こえるのです。

 歌ごえ/Gesang→Gesinung/信念。

☆このたえまなしの思念伝達は当地(来世)の思念伝達であり、ある種、熱狂的な信念のように聞こえるのです。