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続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

どんなことがあっても・・。

2012-10-07 06:46:18 | 日常
 バス停に並び、ひょっと隣を見たら、病気のためサークルを数年休んでいるKOさんらしき人。

「あらっ」目を合わせて大分痩せたKOさんの眼差しを確認して(やっぱり)「KOさん?」
「そう、十キロ以上も痩せたの。それでやっと回復の兆しが見えてこうして外に出られるようになったのよ」
「良人が亡くなって、そうして息子が亡くなったでしょ。パニックになって記憶も飛んでしまって・・・すべてがネ・・・。でも、娘に『お母さん、じゃぁ、わたしは何なの!』って言われ初めてハッと我に返ったのね、きっと」

 バスの中でいろいろ話しているうちに「で、お母さんはお元気?」と、話題を変えると、
「元気、元気で百歳を迎えて・・・野田総理大臣が金杯と賞状を持って実家(川崎)に来てくれたのよ、お付のSPも見えてもう大変な騒ぎ」
「すごいわぁ、でも野田総理大臣もお忙しいでしょうに」というと、
「そうね、だからうちの母は百歳になるけど、元気で介護保険を一度も使ってないからじゃないか、って思うの」
「そう、すごいわ!」
「その母に、『あんた、痩せたわね』って言われてしまったわ」
「心配掛けないように頑張らなくちゃね」
「ほんとうに・・・。」


 数学の教師だった息子さん、受験生の教え子に「頑張れ、がんばれ、がんばれ、がんばれ・・・」と、長く綴ったメールを見たとき泪したというKOさん。最期まで起死回生の信念を貫徹・・・死の三日前、拒否し続けた末期治療勧告に静かに肯いたという。


「いろんなことあるけど、頑張りましょうね」
 お互いそう言い合って別れた。
 生きている者は、生きねばならないという責務を負っている。

《どんなことがあっても》

『ひのきとひなげし』13。

2012-10-07 06:34:51 | 宮沢賢治
「ははあ、この辺のひなげしどもはみんなつんぼか何かだな。それに全然無学だな。」
 娘にばけた悪魔の弟子はお口をちょっと三角にしていかにもすなほにうなづきました。

☆遍く化/形、性質を変えて別のものになり、前(過去)念(思い)は、夢(実在しない)。
 楽しく常に和(平和)であり、真(真実)が、題(テーマ)である。
 死の後には、太陽の核になる。

『城』1056。

2012-10-07 06:14:57 | カフカ覚書
公文書を読む技術を心得て折り、したがって、公務上のものでない手紙も上手に読める人間にとっては、すべては明々白白です。よそ者のあなたにそれがわからなくても、べつにふしぎではありません。

 読む/lesen→rasen/荒れ狂う、疾走する。

☆死を引きずっていく予感のために荒れ狂うことは理解できます。したがって死ではない電光も、より荒れ狂うことは明らかです。先祖の和合を認識できなくても不思議ではありません。