ANA14便が欠航になった-3

(3) ラウンジで次の便を待つ

保安検査場を通過した。iPadはカバンに入れたままだったが、何も言われなかった。

ラウンジに入った。予定どおり7:30発の便だったら、ゆっくりする時間はなかったが、30分遅くなったので、ゆっくりする時間ができた。

キューサイの青汁を飲みながら、家から持ってきた食糧を食べた。

ANA16便の搭乗時間になった。トイレに行ってからラウンジを出て、11番ゲートに向かった。11番ゲートは、ターミナルの建物から少し出っ張ったところにある。

乗客は多かった。一本前の便が欠航になって、その便に乗るはずだった人たちの多くが移って来ているのだから、当然である。

プレミアムクラスにアップグレードしておいて良かった。普通席だとぎゅーぎゅーだっただろう。

3Cの席に来て、カバンからiPadを出して、座った。少し寒かったので、毛布を掛けた。

ヘッドフォンを袋から出して、オーディオプログラムを聞いた。プレミアムクラスのヘッドフォンは、普通席のヘッドフォンよりも高級品だった。

キャビンアテンダントさんが挨拶に来た。日本経済新聞を持って来てもらった。

隣の窓側の席にスーツ姿のおっさんが来た。他のプレミアムクラスの席もほぼ埋まっている。この人たちは、自分のお金か会社のお金でプレミアムクラスに乗っているのだろうか。

飛行機が動き出す前に、B787の運行停止で欠航便が出ていることについてのお詫びのアナウンスがあった。それよりも、この便の直前の便が欠航したことを詫びた方が良いのではないか？欠航した便に乗るはずだった人が、この便にかなりいるはずである。