ヴィジュアル系の超優等生バンド、Dの最新シングルがリリース!
Dは、これまでのヴィジュアル系の歴史全体を反映させたバンドで、
非常に卓越したハイレベルのバンドだ。
楽曲、雰囲気、ヴィジュアル、世界観、演奏力、パフォーマンス、毒、
どれ一つとっても最高水準に達していて、
どこからの突っ込みにも耐えられるだけの体力のあるバンドだ。
(皮肉だが)それゆえに、どこも突出していなくて、
実力は半端ないのに、どこか地味な感じもするバンドだ。
「全パーツが超凄いと、逆に地味になってしまう」、
という難問を抱えている、と言ってもいいかもしれない。
本シングル「Snow White」もそういうイメージを払拭できなかったと思う。
ものすごく素晴らしいバラードで、美しくて、壮大で、極上メロディーなのに、
どういうわけか、ぱっとしないっていうか。
だが、Dは、今回、実験的に超ユニークな試みをしている。
それは、同じ曲を全く異なったアプローチで二曲収録している、という点だ。
タイトルも同じ、メロディーも同じ、
でも、同じ曲には絶対に聴こえない、
しかも、どちらも全然違う表情をしっかりともっているのだ。
これにはたまげたし、ビビった。
1のSnow Whiteはピアノで始まる超美しい極上バラード。
2のSnow Whiteは超軽快な疾走感溢れるV系王道ロック。
同じ曲なのに、全然、全然、全然違うのだ。
もちろんギターやドラムやベースの構成も全然違う。
ボーカルも、とても同じ曲を歌っているとは思えない。
どちらもいい曲に聴こえてくるんだから、驚きを隠せない。
聴き手の気分に合わせて、いつでも聴ける、そんな一曲なのだ。
これは革命的だと思う。
普通だったら、「え~、同じ曲2曲かよ」って思うんだけど、
これはどちらもいいし、どちらも欲しいと思ってしまう。
3のwhat is Going On with the Humanは、
ヘビーなギターリフにおどろおどろしいメロディー、
重々しいサウンドのヘビーV系ロック。
しかし、どこか美しくて、荘厳で、きらびやか。
これぞD!と叫びたくなる一曲だ。
ギターの音色にも色んな色彩があって、
最後まで聴き飽きないだろうな。
クラシカルな要素もたっぷりで、Dの世界に埋もれることができる。
やっぱ、すごいバンドだ。
上でちょっと厳しいことを書いたが、
やはり超優等生であることには変わりない。
これだけのバンドがいると、他のバンドが大変だろうな~
Dのみならず、ガルネリウスやヴェルサイユ、
ディルに、ディスパに、ムックに、メリーに・・・
今のV系シーンは本当に実力のあるすごいバンドがどっさり。
リスナーの方がバンド側の進化・発展についていけてないような・・・
リスナーとアーチストの乖離もちょっと問題かも?!?!
さて、2月25日にはD待望のメジャーファーストアルバムも出る予定。
今後、彼らがどこまでやってくれるか、本当に楽しみで仕方ない。
まずはミュージックステーションに出演することが・・・
出演できるといいなぁ~
(世間様はまだDのディープな世界を知らないのだ・・・)