9月6日、すごい嵐です。。。千葉は台風撃沈。。。大嵐、、、
そんな時は家でおとなしく音楽を楽しむべし。。。ってことで、中古CD屋で見つけたデルジベット。このバンドをリアルで知っている方がいたら、僕は問答無用で尊敬いたします。さらに、当時デルジのファンという方がいましたら、ホンキでお慕い申し上げます(苦笑)。
僕はV系の歴史を徹底的に考えたい人間で、80年代~90年代の音楽はありとあらゆるものを聴こうとしている。V系誕生前夜にいったい誰がどんな思いで音楽を奏でていたのか。なぜあのような奇抜でダークでミステリアスな世界観は生まれるに至ったのか。個人的な見解を言えば、デランジェやジキル、あるいは「悪の華」以降のバクチク、もっといえば変身以降のBOOWYの背景に何があったのか。
一つの答えが、80年代のイギリスのニューウェイブ系の流れだ。デビットボウイやジャパンのデビットシルビアン、カルチャークラブetc。そして、もう一つの答えが、DEAD ENDやジュネさん率いるAUTO-MOD、そして今回紹介するDer Zibetといったジャパニーズインディーズロック・ムーブメントだ。
DER ZIBETは、カリスマ的ボーカリストのISSAY(藤崎一成)、ギターのHIKARU(吉田光)、ベースのHARUNOBU(川嶋晴信)、ドラムのMAYUMI(三瓶真弓)の四人組。デビューは1985年で、デランジェやジキルよりも数年前にデビューしている。バクチクのあっちゃんがデルジ(DER ZIBETの略)のファンだということはとても有名。
CARNIVALは、名作『GARDEN』に引き続く重要アルバム。業界では「かなり突き抜けたアルバム」と言われていたそうだ。このアルバムは、今聴いても全然古く感じないのだ。きっと先入観なく聴いたら、現代の音楽と区別できないんじゃないか、と思う。キーボードがホーピー神山っていうのもあるんだろうけど・・・
マンモスの夜
天国へOVER-DRIVE
FUNNY PANIC
LOVE ME
DANCE INTO THE MIRROR
DREAM CHILD
BAGDAD CAFEで会おう
迷い込んだらカーニバル
GYPSY
R&R DOCTOR
どの曲もすごく洗練されているし、また編曲やアレンジもすごいものがある。イギリスーのニューウェイブ系のテイストもたくさん入っているが、単なる洋楽のモノマネに終わっていない。この時代のバンドにしては、英語が極端に少ない。日本語をとても大切にしている。決して難解な日本語が入っているわけではなく、シンプルな日本語で主に構成されている。また、とりわけ難しいことをいっているわけじゃなくて、かなりシンプル。ISSAYの声はDEAD ENDのモーリーに通じるものもあるが、とても個性的。言葉もはっきり聴き取れる。(若干、レッドウォリアーズのユカイに歌い方が似てる?!)
演奏はかなり安定している。もともとプログレ志望というメンバーだけに演奏力、演奏技術は相当高い。それに、強力なサポートメンバーがいるので、とんでもないことになっている。8ビート、16ビートをふんだんに取り入れていて、V系の基本となるものはすべてこのアルバムに入っているのだ!また、ヴィジュアル的にも今のV系のルーツともいえるような耽美でトランスパーソナルな印象を与えている。