四街道駅から徒歩12分くらいの場所にあり、一応稲毛区に位置する「らあめん工房まんぼぉ」。千葉で一二位を争うお洒落でこだわりのラーメン屋さんだ。本ブログの定番ラーメン屋さん。
このまんぼぉは、レギュラーメニュー(醤油、塩、[平日夜のみ]味噌)の他に、毎月限定ラーメンを提供している。この毎月限定メニューがとにかくユニークなのだ。ユニークなだけでなく、毎回ハイクオリティーの創作ラーメンなのだ。詳しくは、過去ログを参照していただきたい。
9月の限定は、『鶏塩チャーシュー 和風あんとともに』というタイトルの創作ラーメン。このラーメンの特徴は、なんといってもグルタミン酸を多く含んだ徳島の阿波尾鶏をふんだんに使用している点にある(なんと阿波尾鶏の歌まであるのだ!歌詞はこちら)。スープのみならず、チャーシューも鶏肉。ご主人の腕がキラリと光る一杯だ。
最初、ゆずの香りがプーンと立ち上る。スープを飲むと、さっぱりしていて、ふくよかな旨味が口に広がる。あっさり鶏塩スープだった。が、鶏チャーシューの上にかかっている餡がスープに馴染むにつれて、どんどん旨味が増していく。まずは軽くWテイストのジョブ。この和風餡は、鶏チャーシューを作る際に出た鶏の出汁にしいたけを加えてとろみをつけたもの。餡だけに中華風っぽいんだけど、味は和風テイスト。
さらにトッピングのピリ辛もやしナムルが心地よい刺激を与えていた。この仄かな刺激がスープをより刺激的なものにしている。あっさり鶏塩ラーメンが濃厚になり、そしてさらにスパイシーになる。和風のような中華のようなアジアンのような、なんともいえない味わいのスープになった。トリプルテイストか?!
しかも、この鶏チャーシューが極上の絶品チャーシューだった。鶏チャーシューって淡白で、ともすると味気ないチャーシューになってしまうのだが、こちらのチャーシューはほどよい塩気とやわらかな食感が重なって、とても品よく食べやすいチャーシューになっていた。
さらにししとうが入っていた。一つだけだったが、これもまた最強のアクセントになっていた。さらにまんぼぉ自慢の半熟煮玉子が半個。
麺は先月から変わった細くてポツポツ切れる食感のもの。この麺にとてもよく合う限定麺だった。
食べ終わった感想としては、「実に不思議なラーメン」というものだった。あんかけラーメンという先入観から言えば、中華風なのだが、味的には、ゆずやしいたけなど和風のテイスト。さらにナムルの刺激からして、スパイシーなアジアンラーメン。さらには、どことなくドイツのチャイニーズ/コリアンレストランで出てきそうなヴィジュアル。無国籍というよりはユニバーサルな一杯だった。丼一杯で、全世界をイメージさせる不思議なラーメン。それが、この9月の限定麺だった。
いやはや恐るべし。これだけのラーメンを作ってしまうと、10月のラーメンがますます楽しみになる。昨年の10月は、「カレーラーメンHOT」だった。今年の10月はどんな限定麺が登場するのか。今から楽しみだ。
らあめん工房まんぼぉ
千葉市稲毛区小深町3-1
043-424-3239
月曜日OFF
11:00~21:30頃(スープ切れまで)
駐車場有
場所はこちら