メリー、久々のシングル。今回は（も？！）、しっとりとした切ないメロウな一曲。イントロのギターメロディーがとても情緒的で印象的。最近、メリーは立て続けにスロウでメロウな曲をリリースしている。コールingも、Blind Romanceもゆったりとしたセンチメンタルポップ・ねっとり系だった。かつての「エログロ」は全然表に出てこない（苦笑）。
今回のシングル「木洩れ日が僕を探してる・・・」は、過去二曲よりもよりポップで開かれた感じがする。いいのか悪いのか分からないが、かつてよりも外に自分たちを開いている。現在、伸び悩みの渦中にいるメリーなので、そういう意味ではこれが突破口になってくれれば嬉しい。
業界では結構高い評価を受けているものの、実際のオーディエンスの間では他のＶ系に圧されている感がある。ただ、それはメリーにとっては決して悪いことではない。この厳しい向かい風の中でどう出るのか、どう勝負するのか、そういう苦悩の中でこそ、新たなウェイブが作られるのだ。かつてのLUNA SEAもデビューしてからしばらく厳しい状況が続いた。ディルアングレイだって、現在の地位を確立するまでにすごい時間がかかった。そういう意味では、これから数年間辛抱の時期が続いても、それほどネガティブに捉える必要はない。
今回は、三タイプ同時発売。僕は無難にtyp1を購入したが、他の2曲も気になるところだ。
