目的はただ一つ。『江ざわ』の坦々麺を食べることだ。
南房総には，その土地固有のラーメンが存在する。「坦々麺」だ。特に勝浦には，独特な坦々麺を提供しているラーメン屋さんが数件存在している。その基になっているのが，現在安房鴨川にある「江ざわ」だ。南房総にしかない坦々麺とは，いったいどんなお味なのか？
「江ざわ」は，安房鴨川駅から１０キロほど離れている。残念ながら、車じゃないとアクセスは非常に難しい。…なのに，店内は満員状態。なんでこんなに辺鄙なところに，これだけの人が集まるんだ？と不思議に思った。結構広い駐車場は車でいっぱいだった。
今回は，「坦々麺」，「冷やし坦々麺」，「とんとん麺」を注文。坦々麺はもちろんなのだが、「とんとん麺」っていったい？？語感からすると、豚骨！って感じがするんだけど・・・
坦々麺は，超強烈！突き抜ける辛さと旨さだ。いったい何なんだこれは？という感じ。スープは赤くていかにも辛そう。見た目どおり、激辛のスープだった。ラー油の辛味がスープと混ざって、旨辛い絶妙な味が産み出されていた。麺は中くらいの太さでほどよいやわらかさだった。麺の量は150グラムくらいかな。そんなに多くは感じなかった。この坦々麺、かなり辛めなのに、箸が止まらない。スープもぐんぐん飲みたくなる。ホント、不思議な坦々麺だった。いわゆる「坦々麺」とは全然違っていて、「坦々麺風ラー油ラーメン」といった感じだ。
冷やし坦々麺は、いわゆるつけ麺スタイル。麺もスープも冷たい。坦々麺よりも全然辛くない。玉ねぎの甘さが程よいアクセントになっていた。これも絶品。野菜のシャキシャキ感と甘辛いスープが驚愕のハーモニーをつくり出していた。こっちは辛いのが苦手な人でもモグモグ食べられるはず。夏に食べたい一杯だけど、冬でも食べたくなりそう。ヤミツキになる味わいだ。
とんとん麺は、クリーミーでマイルドな牛乳豚骨ラーメン。スープはかなり動物的なワイルドさがあった。ちょっと食べた感じだと、クリームスパゲティーって感じなんだけど、じっくり味わってみると、やっぱりラーメン。なんとも不思議な一杯だ。ぶっといチャーシューははじける美味しさ。お店のおばちゃんも、『この牛乳ラーメン，はまるお客さんも多いんです』、と説明してくれた。このお店の隠れ定番メニューといったところか。江ざわ，すんごいラーメン屋さんだった。食べる価値ありのオススメ店だ！
＊定食もたくさんある。から揚げ定食
、なかなかでした♪
元祖坦々麺の店 江ざわ
千葉県鴨川市北風原150－1
04-7097-1559
長狭街道沿い
定休日：月曜日（臨時休業あり）
