Dr.keiの研究室2-Contemplation of the B.L.U.E-

18年前の音源-BLANC~NOIRの巻

 

20歳の時、BLANC~NOIRというバンドを、短期間だけど、集中してやっていました。

メンバーは、僕とボーカルの「新(あたらし)」という男と、小学~中学時代の幼馴染のタケシと、ドラムの大石の四人組でした。

毎週、歌舞伎町を通って新大久保にあるスタジオで練習していました。

ライブは数回やっただけでした。千葉LOOKでやったっぽいです。

細かい記憶はもうほとんどありません。なんせ18年前ですから。。。

ただ、すごいカッコいいメンバーでした。

ボーカルはもうとにくかく美男子で、かつ、僕の作った曲を本当に愛してくれていました。よき理解者だったと思います。

タケシは中学の時から、「一緒にバンドやろうね!」って言ってた仲間で、これまた半端ない美男子でした。中学の時は、どういうわけか、「第三次世界大戦」というバンド名を思いついていました。その時に、タケシがどう思ったのかはわからないけど、嫌だとは言いませんでした。

ドラムの大石は、新の友達で、クールで、理系のドラマーでした(苦笑)。美男子というよりは、なんかサイボーグ的な男でした。いい意味で男らしいヤツでした。

やってた曲は、GATE、心の鏡、TOUCH、DESTINY CALL、LOVE ME TRUE、COLD AFFECTION、WILLなどなど(って言ったって、誰も知らないだろ、、、(;´д`))。いいの。記録として。

***

今日、実家の自分の部屋を片付けていたら、その18年前のBLANC~NOIRの音源が箱の奥から出てきました。

18年ぶりの発見!!(苦笑)。

もう、そりゃ、聞き入りましたよ。カセットテープですからね。壊れかけのラジカセをもってきて、再生ボタンを押しました。

「音でるんかいな?!」

出てきた音は、紛れもなく、18年前の自分のバンドの音でした。

あの頃に戻った気持ちになりました。

最初の感想は、、、

「げ、ドラムが巧い…」ガ━━(;゜Д゜)━━ン!!

でした。

大石、上手かったんだ…(苦笑)

それに引き換え、僕のギター、なんじゃこりゃ!!!的な、、、(;´д`)

超テキトーギター(;´д`)(;´д`)(;´д`)

でも、まー、こんなもんかなー的な。。。

悟りましたよ。僕には、楽器のセンスがそもそもないんだなって、、、。

でも、曲はいいっすねー(*´∀`*)。DESTINY CALLなんて、、、マヨしか分からんだろ的な。。。

1時間くらい、もうカセットテープの中に没入した気持ちになりました。

小っ恥ずかしいけど、18年前のスタジオでのみんなのやりとりとか聞けて、微笑ましかった。

今、NEIN!でやってるGATEが全然違いすぎて、笑えました。

***

18年前のあの頃、僕は、またバンドを優先するのか、学業を優先するのか、悩みました。

そして、学業を優先しました。

BLANC~NOIRは、その後メンバーチェンジを経て、さらに強力になっている頃でした。

時は1995年~96年。まもなく空前のヴィジュアル系ブームに入ろうとしていた頃でした。

これだけのメンツが揃った。

「でも、、、」

という気持ちが常によぎりました。

あの時、もしバンドを優先して、突き進んでいたら、どうなっていたのかな?!なんてことはほとんど考えません。

そんな甘い世界じゃないので。

でも、ひょっとしたら、その流れに乗っていたかもしれません。

そうしていたら、どうなっていたんでしょうねー(;´д`)

***

今、僕は38歳。もうすっかり「バンドマンの旬」は過ぎ去ってしまいました。

その後、売れることもありませんでした。

けど、胸を張って、誇りに思える仕事をしています。

あの頃、何人かの仲間に、「逃げるのか?」と言われました。

「逃げるんじゃない。戦うんだ。バンドはその後にやる」、と言った(思った)記憶があります。

ようやく、この年になって、バンドを心置きなくやれる、という状態になりました。

が、この年になって、新しくバンドを初めて、どうすんだ?!、という神の声もなくはない(苦笑)。

しかも、あの頃と違って、バンド業界はもう壊滅的に、どーんと沈んでる。

バンドマンは、みんなの憧れの存在じゃなくなっていて、夢さえ持てなくなっている。

僕が小さい頃に憧れたあの輝かしい世界は、この今の日本の社会に存在していない。

ロック界はやせ細り、影を潜め、元気をなくし、若者の心に響かなくなっている。もちろん、一部にそういうロック好きの若者がいることは分かってる。

けど、「みんなのスター」にはなれなくなっている。東京ドームワンマンもロッカーの夢ではなくなっている。

たとえ売れたとしても、その人気が一過性のものだと、みんな気づいてしまってる。

ここまで、ロックが衰退するとは思ってもみなかった。

***

でも、そんなことはどうでもいい。

今、バンドをまた懲りずにやってる。

しかも、あの当時、まだ0歳か1歳だった子達と・・・(^_^;)。。。

18年前に新という最高にイカした20歳のボーカリストが歌っていた僕の歌を、今、20歳のASUKAが歌っている。

GATEとWILLは、当時からやっていた曲だった。

特にWILLは、いつか、日の目を見せてやりたいと思っている。本当にいい曲だから。

あ、でも、それもどうでもいい。

18年前の悩める僕に言ってやりたい。

「18年後も、懲りずに同じ曲をバンドでやってるよ♪」って。

本当にバンドが好きなんだなぁって思った。

実際、バンドなんて、お金がただただ出て行くばかり。スタジオ代、ライブ代、印刷代、レコーディング代、衣装代、交通費・・・。

よっぽどのロックバカじゃない限り、バンドなんて続けてらんない。

でも、ひとつだけ誇れるのは、自分が本当にただのロックバカだってことかな。

今でもまだ「大きな玉ねぎの下で」ライブをやることを夢見ているもん。

99.99パーセント無理でも、0.01パーセント残ってりゃ、やるのみ。

夢って、叶うこともが目的じゃないんだって思う。

夢って、在ることに意味があるって思う。

夢はただ在ればいい。夢にぶらさがっていればいい。

夢が僕をどこかに導いてくれる。それに身を委ねればいい。

自分の身がある限り、どういう形でもいいから、ロックしてたいって思う。

今の自分にできることは、ロックをもっと多くの人に広めること。

知らない人がいたら、教えてあげること。

ロックという素敵な世界を残し、伝え、語り、響かせること。

それが僕の残り半分の人生でやらなきゃいけないことかなって思う。

 

「バンドやろうぜ!」

 

ってことで。

 

この頃に作った曲(MTRで撮ったデモテープ)をYouTubeにupしました。

僕が20歳くらいの時の「そのまんまの音」です!!

BLACK or WHITE?! / Dr.kei(1996?)

バンドがBLANC~NOIRで、この曲がBLACK or WHITE?!。

本当に同じ時期に作ったんだろうなー。バンドでこの曲をやることはなかったけど、、、(^_^;)

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