月曜日ですね。Blue cloudy Monday...
そんな時は、一発刺激的な麺を食べたいですよね。
月曜日の記事にぴったりの刺激的な麺=面を紹介します!!
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およそ1年半ぶりにやって来ました!
東寺山で独自の世界観を醸し出す謎のラーメン店(!?)
蘭州牛肉麺
です!
この1年半の間に何度か来たのですが、タイミングが合わず…。
でも、かなり僕的にお気に入りの「謎の蘭州牛肉麺のお店」なんです。こちらのお店のスタッフは全員中国語を母国語とされている方だけなのですが、一般的な中国料理店と違って、かなりオープンというか、陽気というか、ラテン系というか、そういうアットホームなお店なんです。
また、出てくる料理も、僕らの「一般常識的」な味覚を凌駕する「大陸系」の味わいで、「異国感たっぷり」のお店なんです。ラーメンフリークさんたちは日ごろから色んなお店に行っては「うまい」だの「まずい」だの(「神対応」だの「クソ対応」だの)言ってますが、その次元を超えたまさに「トランセンデント(transcendent=理解を超えた・超越的)なお店」なんです✨
接客も味も雰囲気も何もかも、トランセンデントなんです!
今回は、この季節ですし、大好きな「汁なし牛肉麺」を頂こうと思ったのですが…
陽気で明るく元気な女将さんが、「新しいの、あるよー!!」って教えてくれました。「まだ食べてないなら、食べなー!」とも。
いったいどんな新作なのかと尋ねると、「ヨーポーミェンだよー!」、と。
「へ?! ヨーポーミェン????」Σ(・□・;)
そんな言葉、聞いたことがない…💦 ミェン(面)は、麺のことだから、きっと何らかの「麺料理」なのだろう、と。食べたことがないなら、食べて勉強だ!!って。
…
というわけで、、、
ジャジャーン!!!!
こちらが、蘭州牛肉麺の新作、
油泼面(ヨーポーミェン)
です!!
「泼」という漢字は、日本では使われてないですよね?(多分)。泼(po)は、「(液体などを)まく、かける」という意味らしいので、「油をかけた麺」、すなわち「油麺」「油そば」ということになりそうです。
また、このブログを見ると、この油泼面は、「古都西安」のご当地麺で、「ベルトのように太い麺」を使った麺料理で、またの名を「裤带面(クータイミェン)」というそうです。また、「中華版ペペロンチーノ」とも言われているんですね…
…ん、中華風ペペロンチーノ…?!
…あれ、あれれ、あれれれれれ、、、
多分、僕、これどこかで食べてるぞ…
>XI'AN西安料理シーアン@有楽町で食べた「ユーポー麺」のレポはこちら!
>西安刀削麺酒樓@神田で食べた「ユーポー刀削麺」のレポはこちら!
これだ!!!
ここでは、ユーポーじゃなくて、ヨーポーになっていたんだ!!
こちらが、油泼面の全容です!!
超極太麺の下には、たっぷりの「激ウマ自家製ラー油」が入っています。
粉状になったラー油の唐辛子の粉が少しだけ見えています。
もちろん、こちらのお店では、注文した後に、麺を打ち始めます。その麺づくりを直接見られるのもまた、このお店の素晴らしすぎるところです!!
打ちたてほやほや、茹でたてほやほやの中華麺です。
もうね、この超ultra極太麺の美味しさ、素晴らしさといったらもう…
それにしても、太い太い、、、。尋常じゃない太さですよ…。
一説によれば、(一部の意図的に作られた極太麺をのぞいて)最も麺が太い麺料理と言われているんです。通常のノーマルの麺で、世界一太い麺、ということみたいです。
表面は白い麺ですが、麺を少し持ち上げると、赤く染まった麺が姿を現わします。
この麺だけをまず一口食べると、、、、
電光石火・・⚡⚡
衝撃が走る美味しさです…。やっぱ、凄い、ヨーポーミェン!!
女将さんが横で「よく混ぜて! よく混ぜて!」とうるさく言うもんだから…(苦笑)
よく混ぜると、こんな風になります。
凄い、、、ホントに真っ赤に染まったヨーポーミェン。
とにかくぶっとくて、重量感があって、しかも量も2人前はあるんじゃないの?!っていう量で…
ただ、とにかく旨いっす。理屈抜きで旨い。
何が旨いのかというと、ここの「唐辛子粉に油をぶっかけた即興ラー油」がとにかく旨いんだと思います。工場で作られた大量生産型のラー油ではなくて、唐辛子粉の上に熱々の油をジュ―って振りかけて作る「ラー油」。ちゃんと作ったラー油の美味しさは、分かる人には分かると思います。とにかく香ばしくて旨みが強くて、もちろん辛さもあって…
中国の油泼面の作り方の動画がありました。
こんな風にして作っているんですねーΣ(・□・;)
この油泼面も、醤油と唐辛子と油と塩の組み合わせでできているのかな?? とにかく本当に美味しくて、久々に心から新鮮な感動を覚えました(前に食べた時もそんなことを思ったような…)
卓上にも、オリジナルの自家製ラー油が置いてあります。
これを更に加えると、ますます<辛さ×旨さ>が爆発します💣
ホント、これは、ちょっともうヤバいかも、、、
チャーシューも、二枚入っていて、とっても美味しかったです。
日式ではないけれど、でも、柔らかくてしっかりとしたチャーシューでした。
日本のチャーシューとの違いも、是非楽しみたいところです。
そして、お楽しみのスープ!
こちらのスープには、バンウコン(山奈)が使われていて、すごく独特な風味なんです。
最初、「うっ、この味はなんだ…」って思ったけど、慣れてくると、これ、クセになりますね…。もう何度か飲んでいるので、驚きもなく、むしろ「いい香りだなぁ」って思うようになってきています。
食って、もしかしたら「慣れ」なのかもしれない…。最初、「これはむり…」っていう味の食べ物が最終的に「一番好きな味」になったりすることも経験的にありますからね。
辛くて美味しい油泼面を食べて、そしてこのバンウコン入りのスープを飲んで、ごちそうさま!!
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というわけで、、、
一年半ぶり、コロナになってから初の「蘭州牛肉麺」のレポでした!
いや~、新鮮な驚きいっぱいの油泼面でした。ホント、心からワクワクしました。
海外に行けない今、国内で「異国情緒」を感じたいなら、ここに行きましょう! 店員さんもお客さんもみんな「異国の人たち」だから。このお店にいると、自分自身が「外国人」で、親切な「日本語の分かる店員さん」もいてくれる、というそんなお店であります。
この1年数か月、海外への道が断たれ、国内に「幽閉」されている状態になっています。これはこれで、あまりよろしくありません。多数派になれないにしても、「国際人」「国際派」の人がいてくれないと、ますます閉塞感だらけの国になってしまいます。今の若者たちも、「海外経験」ができず、その国際感覚を磨く場所がなくなっています。
そんな時に、こういうお店があると、その「異国感」を学べるし、また実際に「中国語」の実践の場にもなると思います。僕もいつも、ここで「中国語」の海に沈んでますから…😢
次は、「这是什么?(これは何ですか?)」を使ってみるぞ…苦笑。発音は「zhè shì shén me(ツェー・シー・シェン・マー」。ツェーシーシェンマ―(こちらで確認!)、これができれば、いつか中国語もマスターできる!?
場所は、杉田家の目の前の道を国道16号方面に向かい、山岡家やマクドナルドや銚子丸のあるところらへんです。
そういえば、この蘭州牛肉麺の前は、「麺家奥村千葉店」があったんですよね(懐かしい…)。
異国情緒を感じたい人、本当の中国料理を食べたい人は是非行ってみてください!
&月曜日の憂鬱を吹き飛ばしたい人は是非この極太麺のヨーポーミェンを食べてみてください!
最初入るのに勇気がいるかと思いますが、入れば、とってもアットホームな感じです(今の日本のラーメン店に一番欠けているものかもしれないな…)