2016年も、ヴィジュアル系シーンは(わりと)元気でした。
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もう、現役V系ファンには超有名なバンド、
LIPHLICH。
綴りがドイツ語っぽいので、前々から気になっていました。
もう数年前から目黒鹿鳴館等でワンマンもやっているようなバンドです。
2016年、飛躍が強く期待されたバンドでした。
(最近、V系雑誌もほぼ「全滅」したので、どれくらい売れているか分からないんですけど…)
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時代が時代なので、、、
YouTubeで、この作品の全曲視聴動画が公開されているので…
まずは聴いてみてください!
なかなかカッコいいでしょ!?
個人的には、ボーカルのエモーショナルで多面的でパンチの効いた歌唱に注目しています。
キラキラ感とドロドロ感が交ざり合った①「うねり」で始まり、
ドカーンと炸裂するシングル的な②「ウロボロス」。
そして、③「slow virus infection」で、音楽的多様性をリスナーに示してくれます。
シド的で、昭和っぽくて、ジャジーな④「露店商通りの道理」で、ノリノリにさせてくれ、
⑤「一輪」で、静かで、アコースティックな世界を見せてくれます。泣きのギターがいい。
この流れはいいなぁ…。昔風で言うと、レコードA面の最後かな、と。
⑥「GOSH!」は、まさにB面の一曲目。EUっぽいイントロに、ダンサブルなナンバー。お気に入り。
で、⑦「不条理、痛快、蛇の歌意」は、実験っぽいアラビアン?な曲。早口言葉!?
2曲勢いのある曲の後、フォークっぽい⑧「旅」へ。吉田さんっぽい感じも…
続いて、僕が2016年かなりいっぱい聴いた⑨「シャルルの憂鬱」。
この曲は、僕の心を完璧につかみましたね。ドイツでもいっぱい聴きました。
この曲をこの先聴くと、2016年を思い出すんだろうなぁ。。。
荘厳な感じの⑩「RACE」も、ゴージャスでラウドでカッコいいです。
そして、ラスト2の⑪「リインカネーション」は、壮大なバラード曲。
最後の⑫「SHOW MUST GO ON」は、まさかのメロコア風ハイスピードナンバーでした。
ライブだと、かなり盛り上がりそう。こういう終わり方、好きだなぁー。
さらに、先行シングル「SKAM LIFE」の三曲も収録されていました。
SKAM LIFEは、ホント傑作だと思うんだよなぁ。
時代がちょっと違えば、大ブレイクしていたはずなのに、、、涙
2015年~2016年、このバンドの楽曲に魅了されたなぁ。。。
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楽曲もバリエーションたっぷりだし、10年代V系のトップランナーになるんじゃないかな、と。
期待を込めて。
インディーズの頃の「シド」にも雰囲気が似ていますが、ちょっと違う気もします…
「シド」的な要素と、彼らの「持ち味」がうまく融合している、というか。
(インディーズの頃の)シドよりも、ちょっと「大人」な感じがします。レトロをコンセプトにしているわけでもなさそうですし、音楽的にもかなり幅があって、大人の余裕さえ感じられる、というか…。
バンド名がドイツ語っぽいってところから入りましたが、単純に、LIPHLICHってとてもいいバンドだなぁって思っています。
で、次世代のV系ムーブメントを作っていってほしいなぁって思います。
しかし、こんな素敵なバンドでも、話題にならないんだから…
いかに今のV系シーンが大変か、、、
ちなみに、この秋に更にアルバムを出したみたいで、、、
(今、知った、、、)
これまた、全然違う感じになっているのかな!?
ってことで、、、