ラッシュアワーの地下鉄駅構内みたいだけれど、
そうでは無くて先週土曜日のオープニングの様子だ。
開会の挨拶中なので散らばった観客が集まっている。
その集まっている”塊”に惹かれてやってくる人々もある。
ひそひそ声が無数に重なるとうねるような騒音になる。
中央で誰が何を話しているのかちっとも聞こえないのだ。
「静かに!し~ッ!」と何度言われても止まない。
一瞬静かになるものの、間もなく波が高くなる。
そこで何が行なわれているかわから無い人々が次々入ってくる。
結局わからないままに人の輪がどんどん広がり、ざわめきも高くなっていった。
窓の外からホールの中に吹き込む音。
この人たちの仕業だった。
ある女性アーティストユニットのインスタレーション。
彼女達は長いこと二人で楽しい活動を続けている。
この作品は一枚の絵を鑑賞してからその分析内容を展開したという。
まだ開場したばかりなので人はまばらで干渉するゆとりあり。
この辺りは絵画が多くプレゼンテーションされている。
人波が寄せ引きする。3000平米を37人で展示している事や
この建物自体が一見の価値ありであることなど含めて観客動員力は大きかった。
この晩、800人以上が出入りしていた様子。
暗い空間では光る作品のインスタレーション。
この深海生物のようなものは定期的に呼吸をする如く膨らみ、やがて空気が抜けて平たく横たわる。
この横に小さな庭小屋のような家がつくられており、
中には研究者の思索の後とも言えるようなインスタレーションが作りこまれていた。
非常に私の好みに触れる作品だった。
若手女性アーティストのインスタレーション。
人間の営みを思索し視覚化したという。この展開がどうなるのか楽しみだ。
何が見える?
展示会場を降りて中庭に出るとにぎわっている。
この晩は結構気持ちの良い晩で、思ったより寒くも無く外でワイングラスを傾けるのも悪くない空気だった。
この後観に来てくれた友人宅にお邪魔してムール貝のワイン蒸しを御馳走になり帰宅。
展覧会のカタログもなかなか良いものができ、一人一人のポストカードも出来上がっていた。
夕暮れ。。。
携帯から覗いてはいたのですが
何故か数週間前から携帯からブログにコメントを
投稿できなくなりました(汗)
呼吸する光る物体は
なかなか惹かれる物がありますね。
それにSeedsbookさんの作品も覗いてみたいなぁ・・・
こんなにたくさんの人が集まったら、興奮するねー。
ゆっくり見られないかもしれないけど、お祭りみたいに芸術を楽しむのは日本にない文化やね。
さすが、ヨーロッパと思う。
でも話しているのはほんの一部、感じ取ってる事が沢山あるでしょうね
。大盛況で良いですね。友人のムール貝もne、、、^^
中には沢山のポテンシャルが詰まっている状態。
なかなか楽しい展覧会になりました。
まあ、会期中にはそのくらいになることでしょう。
オープニング前に新聞にも3日間に渡って記事が出ていたらしいので、そういう力もあったでしょうか。
これからムール貝の季節になります。
美味しい身のぷりぷりとした貝はほんとに美味しい。
これからが楽しみです。笑
おじさん二人が双方から覗き込んでる姿が何とも
かわいいですね~(^ー^* )フフ♪
>この建物自体が一件の価値あり
この建物は何だったのでしょう。
また、展示会のコンセプトは何ですか?
現代美術と言われるくくりかたがいまいちよくわからないのですが、作家は哲学者とか、科学者、文学者、画家、セラピスト、政治家、音楽家、工芸家であったりと、様々な要素を感じています。インスタレーションというのは作家(表現者)のフィルターを通して見えた物を共有することができるものなのですね。ただ私などは、まず,美しいか(自分なりの価値観ですが)どうかで判断しますが。
日々、遅々として進まない目の前の小さな事を積み重ねて行く中で、一枚の着物を織り上げる事と、表現したいもの、自分に取って価値のある事とのずれを感じたりしています。
seedさんのシャッターチャンスは、どことなくいつでもウイットにとんでいる。鑑賞者がいてはじめて、作品は息づきますよね。
研究者の思索の後・・・「後」という表現が非常に気になります。思索内容自体ではなく、残骸とか痕跡みたいなものが残っているの?