散歩絵 : spazierbilder

記憶箱の中身

Dujardin 其の2

2009-09-04 00:32:01 | 製作記録
朝雨降る空を仰ぎ溜息。手足も冷える。
外に出ると幸い私の移動中は雨粒一つ落ちずに太陽が顔を出した。
今日は先日搬入した作品の場所が粗方決まったと言うので設置作業を終える為に出かけた。到着して見ると数人の作家が仕事中だった。

この言ってみれば薄汚い倉庫の壁は、なんとも"魅力的”だ。
真っ白で無垢なホワイトキューブ的空間も素敵だし美しいのだが、荒々しく使い古された倉庫の壁や床は作品と一体になって空間を作り上げる。
美しい部屋の中ではみえない顔が現れる、そういう面白さがあるのだと思う。
緊張感があるのだ。そこに突如現れた作品と"場”の鬩ぎ合いだ。ひょっとして崩れるのか。。。と言うくらいの緊張感があると面白い。




暗くなったり、明るくなったりのこんな空。
一日中風は強かった。
木の枝がボキッと折れるほどの突風が吹くこともあった。



赤い椅子たちの集い。
一寸この場に相応しからぬ趣の椅子が何故ここにあるか?
企画者達のブレーンストーミングが此処で行なわれた形跡。



開いた窓の部分が薄青くとても美しく見えた。



部分。(上手く撮れない。。。。)



荷物用エレベーターの中。
この写真を見たら物凄い勢いで走っているようだ。



外に出てぶらぶらしていると〝 Bügeleisen = アイロン〝
と言う小さなレストランがあった。
壁には大きなアイロンの看板が取り付けてある。
写真ではわかり難いのだけれど、
微妙に反った屋根が私の気を引いた。



来週半ばにプレスが来るのでもう一度出かけて、いよいよオープニング。




"Grosse Dujardin"


am Samstag 12. September 2009, 16.00 - 20.00 Uhr


Dujardin Faßlager

Hohenbudberger Str.10
47829 Krefeld-Uerdingen


Ausstellungs- dauer13.Sep bis 11.Okt. 2009

Mittwoch 16.00 - 20.00Uhr
Freitag 10-00 - 20-00Uhr
Samstag 14.00 - 18.00Uhr
Sonntag 10.00 - 18.00Uhr
Und nach Vereinbarung
02151-4460220
0172-9705394


クレフェルドのカイザーウィルヘルム美術館とのコラボレーションでパラレル展となっています。


案内状希望の方はメイルでお申し込みください。
seedsbook●mail.goo.ne.jp


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12 コメント

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Unknown (zona)
2009-09-04 09:17:08
おめでとうございます。閉じ込められた標本の様な展示、目の前で経験したいと思いました。
ギャラリーも素敵な空間ですね、ちょっと僕には強い感じもしましたが、やはり開催現場に行けない残念さが在りますね^^非対称の屋根のレストラン楽しんでいますね^^
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赤ってやっぱりすごい色 (migumi)
2009-09-04 12:59:50
かっこいい窓と空間。そんな窓へ脚をなげだして、孤独法師で本を読んでいれたら楽しいな。。。。ヨーロッパにはボロボロの壁の部屋を清潔に整えて暮らしているのを見かけます。そうゆうのって好きだな。

展覧会の開催、おめでとう。BOX ARTにしてよかったですね。繭の集合体、利いていますね!
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Zonaさんへ (seedsbook)
2009-09-04 15:09:45
おはようございます。これ近くに寄らないと見えないものが沢山あります。
後ろの壁にも一点かかります。
このショーケースはショーケースと存在するだけではなく、このもの自身が繭のようなものと考えています。実はこれが沢山並んで円形を為すという作品の一部なので、今回の展示位置はアールを作っています。
実物見ていただきたいけれど、これは日本に担いで行けませんから残念。。。笑
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Migumi さんへ (seedsbook)
2009-09-04 15:14:35
この空間はかなり強いですが、だからこそ楽しいです。
↑で少し説明したのですが、箱はただのケースとしての箱とは考えずに、これ自体が種のカプセルです。
こんなカプセルが15個会場に円陣を組んでいるところ想像してみてください。楽しいでしょ?笑
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さび色っぽい (LE)
2009-09-05 04:54:16
オレンジが、空間とぴったり!

行きたいなぁ...
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こんにちわ (toshi)
2009-09-05 14:24:16
>薄汚い倉庫の壁は、なんとも"魅力的”だ
私もそう思います。
そして,ヨーロッパにはそんな魅力的な建物が多いですね。日本は木造だからすぐに壊されて無くなってしまうのがざんねんです。スイスに一月ほど滞在したことが有ります。撮った写真は、建物の壁とか石畳の道とかがたくさん。トイレの古い蛇口に感動したり。
いつかお会い出来したいです。
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LE さんへ (seedsbook)
2009-09-05 22:16:17
>行きたいなぁ...

きて欲しいなあ。。。
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Toshi さんへ (seedsbook)
2009-09-05 22:20:36
スイスのどの辺りにいらっしゃったのですか?
やはり石造りの建物は長生きですよね。
Toshiさんに色々教えていただきたい見せていただきたい事があるので、いつかお目にかかれたらうれしい。
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Bielの友人宅に (toshi)
2009-09-06 00:59:41
>いつかお会い出来したいです。
最後の一行がへんでした。あわてものです。
OMEGAの有る町の旧市街をうろうろしていました。
多くの方がドイツ語フランス語英語を話せるのに
英語もままならないので苦労しました。
どちらかと言うと旅行好きではないのですが
目的が出来るとさっさと動きます。

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Toshi さんへ (seedsbook)
2009-09-06 02:54:31
Bielというのはフランス語圏のスイスですか?Omegaの町なんですね。。。
私はスイスはルツェルン近辺とValle Verzasca 辺りしか行ったことがありません。やはり知人が居たから行ったので、なかなか私にはいこうと思うアイディアの浮かばぬところです。
Verzascaはなかなか秘境という感じで良かったです。
私も旅行に出るというイメージにばかりあこがれているかもしれません。なかなか動きません。笑
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