
いまどき街路樹の脇や公園を歩いていると銀杏が落ちていることがある。ゲーテの愛した公孫樹は結構あちらこちらに植わっている。雄木雌木を区別したか、しなかったか知らないが観察していると実る木をたまに見かける。
銀杏を食べる習慣の無い国の街の中でポタポタ落ちた実が踏みにじられてこの独特のニオイが漂えば、さぞかし近所の住人達は迷惑だろうし、そのうちに伐採されてしまうのではないかと私などは心配している。このにおいの強烈なことといったら無いから私でも拾うのを躊躇うくらいだが諦めるには魅力が強い。猫にマタタビの図。。。とはいえ、もちろんあのにおいに惹かれているわけではないということを念のために記す。
あの炒られた銀杏の実の美しい色を見るのも楽しいし、美味しい。
週末、エコ庭同人会の庭を持っている友人のマーガレットの庭のマルメロと未熟トマトを取りに行った。マルメロはジャムかゼリーにするつもりでいる。未熟トマトはグリーントマトとは違うけれどもジャムにしてしまえば割り合い美味しいものになる。(これが又チーズに添えていただくと実に美味しいし、カレー料理のお供にも美味しい)
私は彼女にしばらく前に銀杏の話をしていた。何でも試して見る精神旺盛の彼女は拾う気満々だった。
その夕方彼女から電話がかかって「ところで、あれはどうやって食べるの?」という。どうやら山ほど拾ってきた様子だ。
実は炒ると美しいヒスイのような緑になると説明すると「そうそう、割ってみたら薄緑だった。。綺麗ね、生で食べてもいい?」と聞く。それはやめたほうがいいと言うと、もう食べてしまった後だと言う、一粒試してみたのだが美味しかったともいう。即刻生食禁止令発令。。。。私だって生では食べたことは無い。
薬効の話なども受け売りをしていると、「よおし、又採りに行こう!」彼女は電話の前ですっかり張り切っている様子だった。
私ももう一度拾いに行くかなあ。。。