散歩絵 : spazierbilder

記憶箱の中身

散歩の収穫

2009-08-19 16:33:34 | 思考錯誤
先日の散歩の収穫の一つはHolunderの実。
春には可愛い雪の結晶のような花が咲き、夏も盛りを過ぎる頃にはつややかで真っ黒な実の房が美しい。
ビタミンA,BそしてCが豊富なので風邪の気配を感じたらこの実のジュースを飲む。古くから伝わる家庭薬だ。
Sambucus nigraのムースにキビ砂糖を混ぜて食べると熱が下がるとも、ジュースを毎日朝晩匙に2杯ほど飲むことで坐骨神経痛にも具合が良いともいわれ、何しろ細胞活性化を促すということで、なかなか役立つ植物なのだ。
そんな役立つ有難い木なので昔、農家の人々はこの木の前を通るときには帽子を取って挨拶をしたらしい。西洋ニワトコの木の脇を通り過ぎるたびにそのはなしを思い出して私も挨拶をしている。
この実で布を染めると薄紫色に染まる。美しい色だ。
数年前の事だがこの実を紙の上に並べてつぶしてその形跡を作品にした作家の展覧会を見たことがあった。実や種も乾いて紙に張り付いているとは言え、そんな作品を日本の梅雨時に持っていったとしたらすぐにも黴が生えそうな作品だっけ。。。

日曜日の散歩中、Holunderの実が重たげにたわわに実っていた。それを横目で見ながら、不覚にも収穫用のビニール袋を持っていなかった私は、鞄の中にあった手紙の封筒に詰めるだけ詰めて帰ってきたのだ。大きな袋を持って今週末もう一度出かけるべきかどうか考えている。



今までHolunder(西洋ニワトコ)については何度か話題にした。気が向いたら覗いてみてください。

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瓶二つ分の収穫だった。私はこれをチーズに添えて食べる。

進行方向

2009-08-19 05:24:51 | 写真
ズッキーニ: 蔓性ズッキーニの蔓。




ホトトギス: 今年は株も大きくなって、蕾も沢山上がった。去年より色が鮮やかなのは何故だろう?去年の花はこの青味はなかったのに。。。




今日は洗濯機を2回もまわすほどに快晴。
家を出るとき、右に進むか左に進むかまだ迷っていた。右に進むと”街”に出る電車で左は”作業場”行きだ。街に出て買いたいものが幾つかあったし美味しい珈琲など飲みながらぼんやり陽に当たりたくもあった。作業場に行けばやることは沢山あるので、決断できずに電停に向かう。まず左行きの電車が来たので思わず乗ってしまった。条件反射って奴です。
左に進みながらも迷う気持ちが付きまとう。今日は決断力不足。とうとうアトリエに到着し自動的に作業を始めるのだけれど、どうも何だか心が決まらない。(もっとも作業は進んだけれど。。。来週搬入することになっている)
理由はこの快晴の空にある。こんなピカピカの空の下でアトリエにこもって板を削っているなんて絶対罰当たりな気がしてしまう。
結局迷いながら夕方まで作業をして帰り際友人に珈琲を一杯ねだり帰ってきた。
明日も100%太陽マークだ。予報は30度、そればかりか最低気温22度で東京並みの温度だ。あさっては33度の予報さえ出ているが、急にこういう風に上がるときは結局雷雨が来て気温は急降下する事になるので、できればゆっくりのんびりこの天候を続けてくれるとありがたい。何しろ洗濯物に太陽の光を当てられるのだ。だから今朝はクッションカバーも毛布も足拭きも洗濯した。
この曇天王国に居るとそういうことがとてもうれしい。

明日は何を洗濯しようか?
明日こそ街に出ようか?