
冬の寒い間は芯まで凍ってしまった雑草のように体がギクシャクしているわけで、何かの拍子にポキッと音がして折れるのじゃないかと思う。肩も腰もバリバリぽきぽき音がしてとても賑やかだ。
筒井康隆の小説の中で異星人が『関節話法』でコミュニケートしている場面があった筈だけれど、この調子では私は多分その異星人と会話が可能だろう。
寒いときには動きが鈍るようだ。半冬眠状態。
昨日夕方にお客様が来ることになっており、小さな作品を早急に仕上げた。
そういうことはあわててやるものじゃない。金槌で指を打った。といっても作業に差障りのあるようなことではないのでよいのだが、最近細かい怪我が多い。色々やることが増えているというのもあるけれど、多分集中力が低下しているに違いない。
集中力といえば作業中に朗読のCDを聴いているというのもいけない。
話が始まる。。。鑿槌でガンガン。。。聞こえない。。。戻す。。。朗読。。。ドリルがギュンギュン。。。聞こえない。。。戻す。。。朗読を聞くのも、作業も集中できなくなる。それで指を金槌で叩いたり、指先を切ったりしているんだから自業自得。
結局何を聞いているのかわからなくなってしまうので、ラジオに切り替えた。
(聞いていた朗読はライナー・マリア・リルケのマルテの手記だが、しかしこのCDは朗読の仕方が気に入らないのだった。なんだか不満だ。
私は時々"この本”をパラパラと開いては目に飛び込んだ箇所から一ページほど読むということを時々している。)
今日はまた陶製の額を6個成形した。