栗の話続き。
こまごました小さい栗の実の鬼皮を剥いて甘露煮を作ろうとしたが、大方パラパラと崩れて菓子に焼きこむしか使えぬような有様に出来上がった。焼きミョウバンを入れると実が引き締まり煮崩れがしないとどこかで読んだが、まあもともと不ぞろいなチビ栗粒の事だ、気にしないでおこう。
栗鹿の子のようなものも作ったし、もちろん栗御飯は美味しかった。
マロングラッセを作ろうと思い立ったのは一昨年のことだったのを思い出したが、あれはもう挑戦する気がおこらない。一日栗のお守りをする気はない。
2005年10月 栗話
マロングラッセの誘惑
マロングラッセ奮闘後記
栗毬の色

栗毬を煮てゆくと最初は日本茶ほどの、次第に紅茶のような、そしてコーヒーのような濃い茶色の液になる。
さてここで先日作っておいた鉄媒染の出番である。
ハンカチほどの絹布を液に浸してから、媒染液に入れると見る見る内に灰色に染まってゆくのが見事で、その変化に思わず歓声をあげてしまうほどだ。
栗毬煮汁と媒染の間を2,3度往復すると濃鼠色に少し紫がかかったような色合いが現われてくる。
アルミ媒染だけでは淡いベージュでしかなかったので、その布も鉄媒染に放り込むと今度は黄色味のある銀鼠色が現れた。何か不思議を見るような気持ちになる。
染めるというよりも”色が現れる”のだ。
季節により草木の生える土地柄により刻々変化してゆく草木の色はまるで時を表しているかのようだ。
先日ピラカンサで染めた淡いオレンジ色の木綿布を発作的に栗毬鉄媒染の中に放り込んだら、やはり綺麗な濃灰色が現れた。
面白いものだ。
こうして私の手元には白いものはあっという間に消えて残らない。
しかし鉄媒染は当然の事ながらかなり鉄臭く、しばらくの間匂いに閉口してしまった。
こまごました小さい栗の実の鬼皮を剥いて甘露煮を作ろうとしたが、大方パラパラと崩れて菓子に焼きこむしか使えぬような有様に出来上がった。焼きミョウバンを入れると実が引き締まり煮崩れがしないとどこかで読んだが、まあもともと不ぞろいなチビ栗粒の事だ、気にしないでおこう。
栗鹿の子のようなものも作ったし、もちろん栗御飯は美味しかった。
マロングラッセを作ろうと思い立ったのは一昨年のことだったのを思い出したが、あれはもう挑戦する気がおこらない。一日栗のお守りをする気はない。
2005年10月 栗話
マロングラッセの誘惑
マロングラッセ奮闘後記
栗毬の色

栗毬を煮てゆくと最初は日本茶ほどの、次第に紅茶のような、そしてコーヒーのような濃い茶色の液になる。
さてここで先日作っておいた鉄媒染の出番である。
ハンカチほどの絹布を液に浸してから、媒染液に入れると見る見る内に灰色に染まってゆくのが見事で、その変化に思わず歓声をあげてしまうほどだ。
栗毬煮汁と媒染の間を2,3度往復すると濃鼠色に少し紫がかかったような色合いが現われてくる。
アルミ媒染だけでは淡いベージュでしかなかったので、その布も鉄媒染に放り込むと今度は黄色味のある銀鼠色が現れた。何か不思議を見るような気持ちになる。
染めるというよりも”色が現れる”のだ。
季節により草木の生える土地柄により刻々変化してゆく草木の色はまるで時を表しているかのようだ。
先日ピラカンサで染めた淡いオレンジ色の木綿布を発作的に栗毬鉄媒染の中に放り込んだら、やはり綺麗な濃灰色が現れた。
面白いものだ。
こうして私の手元には白いものはあっという間に消えて残らない。
しかし鉄媒染は当然の事ながらかなり鉄臭く、しばらくの間匂いに閉口してしまった。