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散歩絵 : spazierbilder

記憶箱の中身

週末報告3

2007-10-06 17:23:07 | 移動記録
デュッセルドルフのモダンアートを展示する美術館の一つ〝K21”
。。。で展覧会を見た。。。と言う話は今日は書かない。
実は美術館の脇に公孫樹の木が2本生えている。
その木を見たときに私はふと『ぎ・ん・な・ん』を思い浮かべたのだった。ドイツにも公孫樹を好んで植えた時代があって(ゲーテも愛した樹である)時たま雌木があるので銀杏が落ちている事があるのだと友人に説明しかけているとき

『そうなの?あるかな? あっ、本当だ!!!落ちてる!!!!!』という声がした。

落ちている落ちている落ちている、落ちている、一面に落ちている。

臭いといわれても、手がかぶれるといわれても、食いしん坊としては拾わない手は無い。
お宝が落ちているも同然なのである。
手元に都合良くあった箱に臭い実をポイポイと投げ込み、あっという間に一杯になったこれをどうやって料理しよう?何を一緒に食べるべきか?。。と一同夕飯の献立に心掻き立てられながら散歩そこのけで帰宅したのは言うまでもない。
最もこれを抱えて街を散歩したら不味いよね。
臭い果肉を苦労して取り除いて(私は料理担当ゆえその苦役は免れる。出稼ぎ苦役労働者の気持ちがわかるなあ、とつぶやきつつ皮むき担当者達は戦った。ご苦労様。)しかし種を炒って現れた緑の美しい事は宝石のようだ。
食べ過ぎては身体に毒(小児7~150粒、成人40~300粒で中毒症状がおきるらしい。)だけどギンナンは美味しい。
銀杏登場で一挙に駆け足で盛り上がり日は暮れる。

(ちなみにその翌日も ”あるだけ全部拾いたくなるなあ。。。”なんて言いながら欲張って拾いに行った。)

その翌日、中世の街Zonsを散歩したときのこと。
(この街にはお客様をお連れしてたびたび来ているが、何時きても可愛らしい町で気に入っている。ライン河岸の景色も大変のどかでよろしい。)
野外劇場(グリム童話の出し物。)の裏を通って町の小さな美術館裏を歩いていたら当然木が沢山植わっている。
マロニエの実を拾い集める子供に混ざって2,3個ポケットに忍ばせて、すべすべした触感を楽しみながら落ち葉を踏む。
ア、あの木の根元に落ちている実の感じ、あれは栗だ。
よおし、今度は栗だぞ!
。。。というわけで
再び秋の味覚収獲に盛り上がったのは言うまでもない。
ちなみにこの栗の毬を煮て鉄媒染で布を染めると美しいグレーになるはずなので、痛い思いをしながらも毬も収獲した。
晩御飯は秋の味覚ピザ(栗ギンナンのトッピング!!!)をいただきつつまたもや日が暮れた顛末。






上の写真の中に見えるグラスに入った飲み物はFederweisserという若いワインでぶどうジュースのように甘い。発酵中のワインである。甘くて飲みやすいので思わずがぶがぶ飲んだら危ない飲み物だ。Zwiebelkuchen(玉葱のキッシュ)を一緒に食べるのが美味しい。



ついでに

10月3日(ドイツ東西統合記念日)のこと。

 近所の公園の栗の木を点検に行った。
もちろん袋は必携帯である。
ぼとッ、ぼた、ばたぼたと実が落ちてくる。無防備に拾うのに夢中でいたら栗爆弾脳天直撃で涙が出た。小さな実とはいえ豆粒ほどの瘤が出来てひどく痛い。これが毬ごとだったら頭に刺さったんじゃ無いかと想像して苦笑いしつつも拾い続けたのでありました。
一㌔以上は拾ったので、さてこれをいかに利用するか。
モンブラン?栗の甘露煮?栗鹿の子?栗御飯?
後でお礼肥えをあげてこなければね。



なんだか、この人は拾ったり摘んだりばかりして食べてばかりいる。。。と思われていることだろう。。。



まあ、そういわれてしまってもそのとおりなので黙ってニヤニヤするしかない。



PS:昨日栗毬鉄媒染色実験執行灰鼠濃灰色美也 ・・・また改めて