散歩絵 : spazierbilder

記憶箱の中身

大地の日

2005-04-25 17:49:19 | 思考錯誤
又 天気予報がずれ込んだ。
昨日は思いがけず晴れの日曜日。
ここから自転車で10分くらいのところに友人が入会している“貸し庭”の“同好会“がある。
かなり広い土地に各人300平米ほどの土地を借りて庭を造るのだ。
”自然に作る”事をモットーとした会であるから、電気は無し、水遣りの水はポンプ井戸で汲み上げる、トイレは汲み取りで、肥えになる。
最近では、傍らに小さな事務所が建っていて、屋根にソーラーシステムを設置したので、台所と、事務所の明かりはそれでまかなっている。
会の古株は皆なかなかのつわもので、たくましく自力で素敵な庭を作った。

普通の“貸し庭システム”と違って、各人勝手に庭を作っていれば良いのではなく、共同作業があってなかなか大変だ。
最近入会した家族には主義を無視する者も出てきたらしい。
難しい事だと思う。

それはともかく、昨日は“会”の主催する“大地の日”という祭りだった。
会員が作った食べ物、苗などを売って、売上金を運営の足しにしている。
友人は得意のかぼちゃのキッシュを焼いてきた。
庭で取れたジャガイモと春のハーブのサラダもなかなか美味しくできていて、雛菊の花や、ローズマリーの花がジャガイモサラダの中に彩りを添えていた。
ちなみにこのサラダの作者は、庭仕事でドイツ人とは思えぬほどにいつもまっくろに日焼けしたむくつけき男性だった。

なぜかアメリカンフォークソングを歌うグループなども登場したし、どういうわけか地元の消防団がはしご車で原っぱに乗りこんできたが何をしていたのかは知らない。少なくとものんびり楽しそうにしていた。

私たちは友人の庭で、のんびりして空を仰いだり、庭の隅々を点検したり雑談したりして1,2時間を過ごした。
彼女は農家に育ったので、いろいろな事を知っているし、とてもたくましい。
かえり際、にんにくの若葉、にら、ルバルバー、フェンネルの葉 そしてタンポポを沢山摘み、頭の中で今夜の献立を組み立てながら帰路につく。

にらとにんにくの若葉の卵とじ。昨日の残りのウサギ肉で照り焼き。アヴォガドとアスパラガスのヨーグルト、ヤギチーズ和え。
そしてまたまたの登場はタンポポの花の三杯酢あえ。
今回は花の茎も湯がいてみたのだが、苦味が強いとはいえ、シャキシャキとした食感もよく乙なのだ。
食べ過ぎてしまうほどのものではないが、多食に気をつけるべきなのかどうか調べたところ、
今知る限りでは心配なさそうだ。
血液の浄化作用がある。
新鮮な絞り汁がとても体に良いともあるが、これは苦そうだ。
肝機能の向上、利尿作用があるためリューマチ患者などによいとあった。
苦味素である“Taraxin”を含むところから、学名のTraxacum  Officinale と名がついた。
というわけで、二日続きでタンポポを食べてみた。
どこにでも見つかる大地の恵みを味わってみよう。