ど、ど、どうしよう…

以前夫がくれた、お土産の焼き菓子を食べました。
軽く２個くらい平らげてから、ふと表示をみると。
小さくこう書いてある。

●直射日光、高温多湿はおさけください。
●生物ですから賞味期限内でもお早めにお食べ下さい。
●防腐剤等は使用しておりませんので、開封後はお早めにお食べ下さい。
●そのまま冷蔵庫で保存して下さい。

…この場合、どう判断したらよいのでしょう。
買ったらすぐ冷蔵庫ってこと？
開封したら、ということ？（でも早めに食べなきゃだめなの？）
ええっ！意味が明確に伝わらない。どういうことさ。

このお菓子、賞味期限は２４日です。
充分セーフだと思ったんだけど、
常温で半月ほどその辺に放置してました。
夏だから、高温多湿に近いかも。

くるかな。
きちゃうかな、おなかに。
夫が泊まりで帰って来ない時に限って。
ど、ど、どうしよう。
恐れおののいております。

それにしても、この注意書き、
もっと分かりやすく書けなかったもんかしら…。
（↑責任転嫁？）


※追記：その後しばらく、びくびくしていましたが、
軽くお腹が痛くなったくらいで、すぐ楽になりました。
（う～む。薬も何も呑んでいないのですが、ワイルドなわたし…）

ご心配おかけして、すみませんでした！




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黄昏時。

昨日の夕焼け。
とても綺麗なので、写真に撮りました。
昼間の熱気が少しおさまる、この時間帯が好き。
（19時過ぎぐらいです。しかし晩御飯の支度に忙しい頃でもあり、
悠長にしている場合ではない…）

　　　　　　　　　

日曜日はまた夫に腹を立てました。
どうして休みになると、日頃のありがたみを忘れて
いらいらしちゃうのかなー。

改めて考えてみれば、ごくつまらないことが原因なんですよね。
夕食の時間なのに、いつまでも席につかないで、
「先に食べてよ」と趣味に没頭しているから、とか。
わたしがＴＶで「どうぶつ奇想天外」を観ていたら、
（あのインドの幻のワニ、興味津々。名前なんて言うんだったかしら）
ＤＶＤが観たいと言い張って、
とうとう『聖闘士星矢』に変えてしまったから、とか。

夫、行動が小学生男子レベル…なのです。
怒る方がエネルギーの無駄遣いなんだけど。
わたしも子供っぽいから、ついむっとしてしまう。

（昨日も夫は、帰宅してすぐにご飯を食べず、友達と長電話していました。
わたしは楽しみにしていたモーツァルト特集の番組を観ていたのですが、
電話が終わるとまたしてもＤＶＤに変えようとする。
意地になって制止しましたが、夫の夕食を出したり、
お喋りを隣で聞いたりしている間に終わってしまいました。
付き合いで静かに観ることができないのかしら、この男…）

普段は忙しすぎて会話も少ないので、
一緒に過ごす時間は大事にしたいものですが。
お互い別々のことをしている時は平和なのに、
同じことをしなければいけない時に波立つのはなぜなのでしょう。
基本的に相性は合わないのだと思います。
（おそらく同性なら、絶対友達にはならないタイプ。
でも男女だと結婚までしちゃうんだから、不思議なもんだ…）

わたしをこうも簡単に逆上させるひとは、夫以外におりません。
（そして、なだめるのがうまいひとも…）

チャンネルの主導権を取り戻した夫が昨夜観たのは、
わたしたちの結婚式のＤＶＤでした。
お色直し入場のところを繰り返し観るのが好きなのです。
（音楽に凝った披露宴でした。
夫がどうしても一曲アニメの歌を入れたいと主張したので、
「宇宙戦艦ヤマト」のＯＰを使うことになったのです。
「さらば～」と会場に入っていくんだよ）

それなりにウケたので、夫はご満悦。
画面の中の（今より幼い印象の）夫も、満足そうです。
わたしは…緊張とため息と笑いで複雑そうな表情。
（旦那の様子が、結婚できて嬉しいというより、
アニメの曲が使えて嬉しい、というものだと気づいておりますからね）

やっぱり披露宴のＤＶＤを観ると、
自分だけで生きているんじゃない、
みんなに支えられているんだと実感するよね、と夫が呟きます。
まったく同感です。
わたしたちは周りの人たちに恵まれています。

謙虚な気持ちで、初心に戻って、
みなさんに祝福された夫婦として、頑張っていかなければ。
そうよ、１０回怒るところを、５回くらいに減らして、
穏やかに日々を過ごしたいもの。

でもさー、夫。
毎回自分と招待客の反応ばかり観ていないで、
この時の妻は綺麗だったねとか、お世辞の一つも言ってごらんよ。
（あれ？もうイラついてる？）




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薔薇のふわふわグラニーバッグ

近頃、評判のグラニーバッグ。
ネットであちこち見ていたら、わたしも作りたくなったので、
「クラフト楽園」のパターンを使い（大きいほう）、手縫いで挑戦しました。
一週間ほどかかって、飽きかけた時分に完成。



家にあったキルト芯を入れたので、ふわふわしてます。
このフォルムがなんとも、柔らかくていいですねぇ。

今回はタックやバイアステープの勉強になりました。
持ち手のところが一番難しかったです…。
（３ｃｍの綾テープが手に入らなくて、
普通のカバン用テープで代用したら、縫いにくかったのです）
しかし遠目で見たら、粗い縫い目も目立たなくて、
ま、いっかぁ…という感じ。（自分用だし、と開き直る！）
くるみボタンも初めて作りました。



表地は甘すぎない色合いの薔薇模様。



裏地はカントリー調のチェックです。
ポケット付いてます。
でも、中は表地と同じ寸法で縫ったので、だぶついてますね。
（できてから、キルト芯の分、やや小さめに縫うべきだったと
バッグ作りの本で知る。教訓、教訓…）



ソファーに置いてみたら、ぽて、と座っています。
意外に可愛いやつ。
ただ、ちょっと雰囲気が秋冬ものかな？
春夏ものも作りたい…と欲が出たり。
大変だったけど、しばらくしたら、また何か作ろうー♪



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２００６年のびわ酒・プラム酒・また梅酒！

みなさんのブログを読ませてもらっているうちに、
黒砂糖梅酒だけじゃ心もとないかしら…という気分になりまして。
先日、ごく普通の梅酒も漬けました。
はい、ビビリです。



今度の梅は紀州南紅梅。
いつもは氷砂糖をたっぷり使うのですが、
今回はやや控えめにしてみました。
美味しくなぁれ、美味しくなぁれ…。

勢いづいて、プラム酒（左）とびわ酒（右）も漬けました。



果実酒用のブランディーを見かけたので、つい。
氷砂糖とレモンも入っていますよ～。
プラムはソルダムです。
びわは近所のスーパーで安く売っていたものを。

これの気がかりは、保存瓶なんですよね…。
手元に２１０円で買った小さなガラス瓶があったので、
それを使ったのですが。
なみなみと入れすぎました…。
内蓋もないし、傾けたらおしまい。
どうなることやら、不安です。

　　　　　　　　

昨日は図書館と電器屋、本屋に行ったあと、
スーパーでお買い物。
夫のビール、留守中に何本か飲んでごめんね…と謝ったら、
新しく買う時、飲んだ本数の代金を徴収された。
せこいぞ～！




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びわ酒でひとり晩酌

昨日は夫が飲み会で留守だったので、
果実酒の仕込みを終えたあと、
去年漬けたびわ酒の味見をしました。
真ん中に写っているのが、それです。

びわ、レモン、氷砂糖、ホワイトリカーでシンプルに漬けただけ。
でも、一年熟成させた味は…極上です！
薫り高くて、口に含むと深くまろやかで。
これは…うまいとしか言いようがないですね。
素晴らしい！ファンタスティック！
（↑なんか大喜び）

図書館で借りた果実酒の本に、
梅酒、びわ酒は相当美味しいぞ、みたいなことが書いてあったのです。
それで、去年初めて漬けたんですよね～。
途中試飲した時には、それほどでもなかったのに。
とてもいいお酒になりました。
大成功です。

あ、写真左上の焦げた物体は卵焼きです。
わたしの料理は、全国のぶきっちょさんを勇気付けていると思う（多分）。
自分ひとりで食べるものなので、久しぶりに甘くしました。
輪切りにするとバウムクーヘンのようです。

左下は水菜と油揚げのサラダ。
右上は天むす。生協で購入した、冷凍のえび天（磯辺味）を使いました。
（ご飯が多すぎて、えびのしっぽが見えません～）
そしてトマトで箸休め。
ひとりでころっとたいらげる。

この晩はわたしの酔いが醒めても、夫は帰ってきませんでした。
朝4時近くになって、戻ってきたもんね。
おみやげにお寿司を持って。
（さすがに、寿司折りをぶらさげてはいませんでしたが）

「それはいつ買ったの？」と聞いたら、
「一次会のあと」と言うのです。
「え、大丈夫…？」と思わず傷みを心配したら、
「じゃあ食べないでいいよう～」と拗ねられてしまいました。
ご、ごめんね。失言でした。

そのうえ、夫が仕事で泊まりの間、
暑いからと言って（夫が買っておいた）ビールを
ほとんど飲んでしまった悪い妻です。

（そのお寿司、さっき食べました。美味しかったよう～♪）



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ベタなボケ…

こちら、わたしが愛用する歯磨き粉、
Ora2エッセンスインの写真です。
このつぶつぶが、水玉模様みたいで可愛いでしょう？
ベースの水色も透明感があって綺麗だし。
効果のほどは知りませんが、
美的感覚（？）を満足させるために使っています。

もうすぐなくなりますが、次は別のものを使うかもしれません。
歯磨き粉、特に銘柄は決めていないのです。
以前はプライムを使いながら「白い歯で玉の輿っ♪」と喜んでいましたが、
（もうわたしには関係ないのですが。あのＣＭが好きだったので）
アクアフレッシュのストライプも好みなんですよね。
移り気なのでした。
（そして、成分には全く頓着していないのでした…）

ところで。
今日は、ぼーっとしていたみたいです。
半ば自動的に動いて、歯ブラシを口に入れたら、
いつもの爽やかな味がしない。
洗顔フォームと歯磨き粉を、間違えたのです。

ベタです…。我ながらベタすぎるボケです…。
（↑しかも２、３回は同じ失敗をしています）
洗面所にいろいろあるとまぎらわしいので、
これから洗顔フォームは、
チューブ型のものを買わないほうがいいかもしれません。

おそらくわたしのドジは一生治らないと思うので、
どこかの会社の商品開発部の皆さん、
いっそ洗顔フォームと歯磨き粉、
両方に使えるものを作ってくれませんか。
おねげえしますだ。




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首長みどり

あのたまご事件のあと。
みどり（ミシシッピーアカミミガメ・メス）はめっきり大人しくなりました。
脱走計画も忘れたようです。
これは、頭を水面から出して、呼吸するみどり。
普段は半分くらい甲羅に隠れているけれど、とても長い首です。
突然にゅうっと伸びる！

今日のわたしはしばらく不機嫌で。
（朝ＴＶを見ていたら、１２星座占いで、運勢が最悪と出ていたのです。
占い信じないのに、悪いことを断言されると、ついむっとしてしまいます）

家事の日にしよう、と決めて、
への字口でのそのそ働いたあと、
頼まれた用事を済ませるために出かけました。

そしたら、坂でかなちょろを見かけたのです。
（地方によって、呼び名が違うんですかね。
夫は、かべちょろと言いますが、それはヤモリのことらしい。
わたしが見たのは、多分、正式名ニホンカナヘビ）

可愛いですよね、かなちょろ！
細長くてひんやりしてそうで。
するするする、と滑るように地面を走っていきます。
壁の途中でぴたりと止まり、一息ついていました。
日陰が似合う奴です。
そこでわたしが、くしゃみをしてしまったら、
びっくりしたのか、また急いで動き出しました。
結構離れていたのに、耳がいいこと。

本当は触りたいなぁ。
でも素早くて、捕まらないもんなぁ…。
昔は実家の猫がよく、捕ってきたものだったけれど。
しっぽはたいてい、無くなっているのよね。
（すでに“とかげのしっぽ切り状態”）

そんなことを考えていたら、機嫌が直ってきました。
（いや、占いを忘れてしまったのです）
で、うちに帰ってさくさく掃除して、休憩時にみどりを見たら。

なんか食べてる…。
水が少し濁ってる…。
さては！と水槽に近づいたら、
後ろめたそうに顔を背けるみどり。

きゃーっ！
また、です。
また自分が生んだ卵を食べてしまったようです。
（発見が遅かったので、すっかり平らげてしまいました…）

殻、固くないんですかねぇ。
もうなんだか、生きものの奥深さに呆然としてしまいます。
観察していて、飽きない子です。
でもなんだかグロいから、
みどり、今度たまご生む時は教えてよ。（←鳴けないもの、無理よね～）




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猪・鹿・蝶

このところ、サッカーＷ杯に沸いている日本列島（？）ですが、
うちは全く平常通りです。
たまにＴＶを観ても、「選手頑張ってるね～」という感想。
勿論勝ったら嬉しいだろうけど。負けても悔しくない。
サポーターの皆さんに顔向けできない、温度の低さです。

夫婦ふたりとも、そうなんですね。
夫は、好きなスポーツでも観戦で熱狂することがないタイプ。
リアルタイムで観るより、ニュースで短縮された映像を観るほうが多いし。
「おおっ！」とか「ああ～！」とか、盛り上がったためしがありません。

わたしは、いやになるほど運動音痴なものだから、
競技のルールを覚えようとしたことがないのです。
サッカーだけではなく、野球、ラグビー、その他諸々、
観ても意味が分かりません…。（←オリンピックも）

あとね、スポーツ貧乏神だと思い込んでいるから。
（スポーツ貧乏神…その人が観戦した試合はかならず負ける）
観たら可哀想なんです。
何事も、勝ったという結果を聞いてからニュースで観ることにしています。

また、すぐむきになる性格だと自覚しているから、
あえてその世界を覗こうとしない、という傾向もあります。
勝ち負けのあるものにはまるとヤバイです。

ＰＳ２で“ロマンシング　サガ-ミンストレルソング-”をしていた時は、
イベントがなかなかクリアできなくて、つい、カーッと！燃え上がり、
夫の留守には寝食を忘れる始末。
間食をやめたい時はゲームに尽きると思いました…。

今年のお正月もね、この悪いところが出てしまったんです。
休みの間、夫に構ってほしくて、
わたしから花札をしようと誘ったんですが。
（ほぼ20年ぶりなので、改めてルールを教えてもらって）
いざ始めてみると、負けてばかりで頭にくる。
「もう一回～！」と駄々をこねて、
とうとう一晩中続けました。
（妻、半泣きでした。手加減のない夫です）

その後しばらく花札にはまり、
パソコンにもソフトを入れました。
ところがね、意外に手ごわいんです。
そんな良い札がいつも相手にばかり出るのはおかしい！と、
機械相手に文句ぶうぶう。
「五右衛門ずるい！」（←対戦相手の名前）
本気で声に出して怒ります。
大人気ないのです。

ソリティアも一度始めるとくせになるしなぁ…。
（クリアできないと、いらいらしてやり直すし、
クリアできると、もう一度、と思うし）

普段は隠しているけど、すごい負けず嫌いなの。
絶対みんなでゲームとかできないわ～。
わきあいあいの場で真剣勝負、
自分が負けると内心ムッ…。
人間関係にひびが入りそうです。
パソコン相手が一番無難という気がします（笑）。




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もう夏バテ…

夫が仕事で泊まりなので、
多少帰りが遅くなっても平気！と買い物に出かけたら、
熱気と人ごみで、すぐに気持ち悪くなっちゃいました。
出掛けにはボーっとして、台所で春雨担々麺の丼をひっくり返すし。
（洗濯物増えた…）

　この頃夏バテっぽい、です。

まだ６月なのに…と呆れておいでの方もいらっしゃるでしょう。
しかしね、九州は夏が早いのです。
『長崎に来ちゃった！』（のざわのりこ　長崎新聞社　2006）
を読んだら、同感することばかりでした！
本当にあっという間に夏が来る。マジで。

東北の湘南（笑）と呼ばれる、比較的温暖な土地で育ったわたしは、
あまりにも早い展開に四季の感覚が狂い、
苛烈な日差しと湿気を含んだ空気に何もかもやる気をなくします。
という訳で、外出でふらふら、家でごろごろ。
ガス台を使うご飯の支度まで敬遠気味。
（そのくせ、何も思いつかないから鍋物・煮物を作ってしまう。
冷えた果物を食べている時が一番幸せです）

ちなみに今日１５時の温度（予報から）は、長崎２８度、地元２０度。
ああ、夏中里帰りしたい…。

本当はこんなバテバテではダメなのです。
夫が心なしか、やつれてきているというのに。
妻までぐったりしていたら、共倒れになってしまうではないですか。
ファイトーッ！おーっ！（ひとりかけ声）

　この間、何の話のついでだったか、
わたしが先立ったらどうする？と軽い気持ちで聞いたのです。
「家事をするひとがいなくて、洗濯物とごみに埋もれる」とか、
「ご飯を作るひとがいなくて、元の体型に戻る」とか、
そんな感じの答えだと思っていたのに。
夫、しみじみと「仕事のやる気、なくすだろうなぁ…」ですって。
なんでそれにつながるかな～？と追求したら、
守るべき家族がいなければ、そこまで頑張ろうとは思わない、
という昔気質の言い分。

そうね。結婚前のわたしだったら、
自分のためだけに、好きなようにお仕事しなさいよ、
と切り返したでしょうけど。
はからずも、じーんときてしまいました。
（これでしばらくは、無茶をしていても止めることができません）

はかなく露と消えそうな時には、
後妻候補を探しておいてあげるからね…。
（↑一時的な感傷。
わりとやきもち焼きなので、おそらく化けて出る）

こんなけなげな夫のために、
妻も、もうちょっと頑張らなければいけません。
夏バテが、なにさ。
（でもきっと、夫はその発言を忘れていると思うのよね。…天然？）




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『YAWARA！』

日曜日、遅ればせながら『ＹＡＷＡＲＡ！』全巻を、一気に初読み。
昔から愛読していた夫と共に、
二人で同コミックを手にしながら晩酌をするという食卓の光景でした。
（しかも、『ロミオの青い空』ＤＶＤも流して、ちらちら観ていた夫。
カセラ教授のための人形劇のところでは、涙を拭っていました…。
途中から観ているはずなのに、切り替えが早いなぁ）

『ＹＡＷＡＲＡ！』はアニメ放送時に少し観て、
あらすじとラストを知っている程度だったんですが、
原作、結構面白かったです。

　＜以下、ネタバレも含む感想です！＞

柔道の天分を持ち、
世界的に有名な柔道家の祖父に鍛えられながらも、
普通の女の子になりたい主人公の猪熊柔。
可愛くて強い、でも感性は普通、という。

（打ち込めることを持っているひとにしては、
恋がしたい！お洒落がしたい！なんて、
わりと平凡なことを望んでいるもんだなぁ、と感じましたが。
でも毎日厳しい練習に明け暮れるアスリートは、
“ごく普通”のことに過剰な夢を抱いてしまうのかもしれません。
バブル期の喧騒の中ではひたすら古風な柔。
連載時に読んでいれば、マイペースな彼女に感情移入してたかな？）

誰かのために戦うばかりで、
なかなか主体的に柔道に取り組まないヒロイン。
それはそれで、彼女の成長物語となっているのだからいいのだけど。
わたしはどちらかというと、柔に柔道を続けさせようと頑張る
周囲の皆さんの方に感動しました（笑）。

やっぱり富士子さんが、友情に厚くて素敵です。
物語の中盤から読み出し、一度さかのぼり、
それから先へ進むという変な読み方をしたのですが、
こうして『ＹＡＷＡＲＡ！』に食いついたのも、
女子大に柔道部を作ろうとする富士子さんの姿に
心打たれたからにほかならないのです。

柔と戦いながら成長していくライバルたちも良かった。
本阿弥さやかやジョディなど、個性豊かで面白かったですが、
ソビエト崩壊後のテレシコワが、特に印象的でした。
約束のあんみつ、食べられたのでしょうか。

夫は誰より「松田さんが、いい」と言っていますが。
まあ、ソレは基本。
風祭は論外だから。
（確実に尻に敷かれるだろう、風祭。
でも結婚前に一生分遊んだんだから、と同情されませぬ）

　猪熊家はおじいちゃんの滋悟郎も、お父さんの虎滋郎も、
柔道一筋過ぎて、とても大変そうですが、
実は最強なのはお母さんの玉緒じゃないかと思います。
行方不明の夫を日本全国探し回って、さんざん苦労したのに、
十数年ぶりに再会しても、穏やかに「お帰りなさい」だよ。
すごい一本背負いだ。見事なもんです。

描かれなかったコマの間に…
親子三人でシャンゼリゼを一緒に歩けたのでしょうか。

　　　　　　　　　　　　

最後にひとつ、好きだった小ネタ。
虎滋郎さんとジョゼフィーヌのふれあい！
ナゲットを食べたいジョゼフィーヌ（イグアナ）がいい…。
本阿弥家のペットはみんなリボンをつけていて可愛いの。
アリクイもゾウガメもシマウマも、もっと登場してほしかったです（笑）。

『ＹＡＷＡＲＡ！』全29巻　浦沢直樹　小学館　1987～1993
（マンガ文庫版も出ています）




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