金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

米国小売売上高堅調、早期の利下げ予想交替、円安進む

2024年01月18日 | 英語・経済
 昨日(1月17日)商務省が発表した12月の小売売上高は、前月比プラス0.6%と市場予想0.4%を上回った。
 数カ月前は、消費者が高いレベルの支出を維持できるかどうか懸念されたが、賃金の上昇とインフレの鎮静化により、強い消費水準が維持されている。
 11月と12月のホリディシーズンの売上高は9,644億ドルという新記録を達成した。
 前年比で好調だったのは、レストランやバーの売上、電子製品、健康とパーソナルケア、自動車と自動車部品でいずれも前年比1割以上の増加となっている。

WSJは「好調な消費支出は少なくとも第一四半期は持続し、連銀が3月に金利を引き下げるという期待を抑制するだろう」というネーションワイド・ミューチュアルのチーフ・エコノミストのコメントを紹介していた。
 早期の利下げ予想の後退は、日米金利差が持続することを想起させ、円安が進んだ。
 ところで先月頃から一時日銀が金融政策を転換するのではないか?という一部の人の思い付きで円高に振れる局面があったが、基本的なトレンドは円安・ドル高で変わりはない。首まで借金漬けの日本でもし金利が上昇すれば、国債の利払い負担で、財政破綻の可能性が加速するからだ。
 また円金利の金利上昇は、株価下落に繋がり、日銀のバランスシートを直撃する。
 だから日米の金利差が縮小するとすれば、米連銀が政策金利を引き下げるしかなかったのだが、少し先延ばしされる可能性がある。
 

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今年、投資家は優良企業投資へシフトする~米国の話だが

2024年01月17日 | 投資
 1月の半分が過ぎた。年初来の米国株のパフォーマンスは、S&P500が0.49%のプラス、ナスダックは1.21%のプラス、ダウは0.94%のマイナスとなっている。優良銘柄の多いダウが水面下なのは、少し意外だが、WSJのある記事によると、今年は優良株投資へシフトする投資家が多いという。
 記事のタイトルはForget meme stocks and Bitcoin. These investors are hunting quality.
 Meme stock(ミーム株)とは、「ゲームストップ」などネット上で話題になる「はやり株」で株価が短期的に暴騰する株だ。
 昨年末にかけての上昇相場では、買えば何でも上がるといったムードがあったが、記事によると今年は優良企業投資にシフトする投資家が増えているようだ。
 その理由の一つは、ゴールドマンザックス、UBS、ウエルスファーゴといった投資銀行が優良企業投資を推奨しているからだ。何故彼らが優良企業投資を推奨するか?というと、景気の減速過程では優良企業の株価が市場平均をアウトパフォームする傾向が強いからだ。
 ここでいう優良企業とは、成長性と収益性のバランスが取れ、レバレッジ(外部負債)比率が低く、バラスシートが堅牢な会社をさす。分かり易くいうとマイクロソフトやジョンソンアンドジョンソンのような会社と考えてよいだろう。
 日本では今年新NISAが始まった。新NISAの枠は株式等を購入する「成長投資枠」と投信で積み立てる「つみたて投資枠」に分かれている。株式投資枠にどうして成長投資枠という名前が付いたのかは知らないが、新NISAを始める人は、株式投資は成長性にだけ投資するものではないということを理解しておいた方が良いだろう。
 

 
 
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カフェテリア黒菱、ここは日本?

2024年01月15日 | 旅行
先週末から出かけた白馬八方尾根スキー場。14日日曜日は快晴で写真のように白馬三山をばっちり眺めることができました。
お昼は黒菱平のカフェテリア黒菱でスパゲティを食べました。
ところでこのレストラン、お店の人は全員が外国人の方。
お客も半分ぐらいは外国人の方でした。
「ミートソーススパゲティを一つ」などといって注文しましたが、自分の発音で通じるのかな?とちょっと心配になりましたね。
 すると受け付けた若い男性がDon't worryの一言。心配するな、という意味ですが、普通はレストランで注文した時の返事の言葉ではありません。
 私がミートソースが通じたかどうか心配そうな顔をしていたからそんな返事を返したのかもしれません。

ところでミートソースは完全な和製英語で英語圏ではBolognese sauceというそうです。なお本場イタリアではRaguというそうです。
パウダースノーを求めて多くの外国人が集まる白馬八方尾根スキー場。
 料理を作り、提供する人たちも外国人です。日本は完全に舞台装置を提供しているだけですが、そこで使われているのは、外国では使われない和製英語です。和製英語でスパゲティなどを注文している外国人は違和感を覚えないのでしょうか?こんど白馬にいったら一度聞いてい見たいですね。

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初滑りは恒例の「かぐらスキー場」から

2024年01月09日 | 
昨日までの三連休(1月6日~8日)、上越のかぐらスキー場でシーズン初滑りをしました。スキー場の真ん中にある和田小屋に泊まって、ゴンドラが動き出すまでの小一時間を宿泊者だけが新雪を滑り倒すという至極の時を過ごすことができました。
一泊目の朝は少しガスが深かったのですが、徐々に晴れてきて写真のような天気になりました。かぐらスキー場からとなりの田代スキー場へ滑り込み人の少ないゲレンデを満喫しました。
今年は雪が少ない上に、年初の能登半島地震で新潟方面への人出が減っているのかもしれません。

二泊目の朝は猛烈な吹雪でゲレンデ上部のリフトが動きませんでした。
雪上車がスタックして、リフトの降り口に辿り着けなかったようです。
たまたまの雪上車の故障があったのか?あるいはこのところの暖冬に慣れて悪コンディション下のオペレーションに不慣れになっていたのか?それはわかりません。
 こちらはリフトが動いているゲレンデ下部(みつまたゲレンデ)を滑って楽しみました。
 「晴れてよし曇りてもよしかぐらスキー」でしたね。


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米国株式市場には早くも「1月効果」を懸念する声もあがっているが…

2024年01月05日 | 相続
 新年に入って米国株はパッとしないスタートを切っている。
 S&P500は1.7%下落した。これは2016年以降で一番調子が悪い。ダウは0.7%の下落にとどまっているが、ナスダックは3.3%下落している。
 ナスダックの下落はアップル5.5%下落、テスラ4.2%下落、Nvidia3.1%下落などビッグネームが下落したことが大きい。アップルの下落要因はバークレイズなどがアンダーウエイトの判断を下したことだ。
 米国では1月に株価が上昇する傾向がある。何故1月に株価が上昇するか?というと「年末に税金対策から損を出して株を売った人が買い戻すから」「年末にボーナスをもらった人が株を買うから」などと言われている。
 そして1月の株価動向がその年全体の株価動向を決める傾向が強いと言われている。
 だから株式投資家にとっては1月の株価動向は通常の月より気になる訳だ。
 その年の初めの相場付きが良くないので、懸念する声が上がっている。
 ただし「昨年後半に株式相場は、連銀の金利引き下げを先取りして上昇し過ぎた。それで売りが出ているが強気相場の基調は変わっていない」という声もある。
 昨年の米国株を見ると人工知能関係の数十銘柄が株高に半分貢献した。
 人工知能が期待の領域から実用の領域でどれほど生産性の向上に寄与するかといったあたりが今年の株式相場の一つのポイントになるだろう。
 1月効果が試されるのは、これからの決算発表である。
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