1月の半分が過ぎた。年初来の米国株のパフォーマンスは、S&P500が0.49%のプラス、ナスダックは1.21%のプラス、ダウは0.94%のマイナスとなっている。優良銘柄の多いダウが水面下なのは、少し意外だが、WSJのある記事によると、今年は優良株投資へシフトする投資家が多いという。
記事のタイトルはForget meme stocks and Bitcoin. These investors are hunting quality.
Meme stock(ミーム株)とは、「ゲームストップ」などネット上で話題になる「はやり株」で株価が短期的に暴騰する株だ。
昨年末にかけての上昇相場では、買えば何でも上がるといったムードがあったが、記事によると今年は優良企業投資にシフトする投資家が増えているようだ。
その理由の一つは、ゴールドマンザックス、UBS、ウエルスファーゴといった投資銀行が優良企業投資を推奨しているからだ。何故彼らが優良企業投資を推奨するか?というと、景気の減速過程では優良企業の株価が市場平均をアウトパフォームする傾向が強いからだ。
ここでいう優良企業とは、成長性と収益性のバランスが取れ、レバレッジ(外部負債)比率が低く、バラスシートが堅牢な会社をさす。分かり易くいうとマイクロソフトやジョンソンアンドジョンソンのような会社と考えてよいだろう。
日本では今年新NISAが始まった。新NISAの枠は株式等を購入する「成長投資枠」と投信で積み立てる「つみたて投資枠」に分かれている。株式投資枠にどうして成長投資枠という名前が付いたのかは知らないが、新NISAを始める人は、株式投資は成長性にだけ投資するものではないということを理解しておいた方が良いだろう。