金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

スマートフォンからe-Tax(電子申告)を行いました

2024年01月26日 | うんちく・小ネタ
 税務署のホームページには、確定申告の受付は2月16日から3月15日の間と書いてあります。そして注記で「所得税及び復興特別所得税の還付申告書は、2月15日(木)以前でも提出できます」と書かれています。
 今日スマートフォンから電子申告を行ったのですが、気になることがありました。それは確定申告書を作成した結果たまたま税金の還付になったけれども、その金額は些少でちょっとした経費の入力漏れなどで課税される可能性もあったと感じたかあらです。
 「もし還付申告にならない場合でも2月16日以前に電子申告できるのか?」と疑問に感じたので国税庁に確認してみました。
 その結果は2月16日以前でもe-Taxで確定申告を受け付けるということでした。
 ところでマイナンバーの利用により確定申告作業が楽になったか?というと「まだまだ」だと思います。
 便利になった点は公的年金については支払金額・源泉徴収税額・社会保険料が自動入力される点ですが、地震保険料の控除等の紐付けはまだできていません。医療費控除の紐付け、つまり自動的に支払った医療費合計額が計算されるような仕組みができると確定申告は楽になるのですが、これはまだかなり先のことではないでしょうか?
 私は去年からパソコンを使った電子申告からスマートフォンを使った電子申告に切り替えています。パソコンではブラウザの設定など制御がうるさく、スマートフォンの方が簡単、と思うからです。国税庁の方も申告チャンネルをまとめるべく、個人の確定申告についてはスマートフォンへの誘導を図っているのかもしれません。これはまったくの推測ですが。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ラッセル2000の急伸は、トランプ勝利への期待?

2024年01月23日 | 投資
 昨日(1月22日)米国の小型株インデックス・ラッセル2000が2%アップと急上昇した。
 WSJによるとトランプ氏が大統領選に勝つ⇒規制緩和と低金利により、中堅企業の業績が改善するという予想が働き、小型株が急上昇したという話だ。
 昔読んだ話だが、大統領選挙の前には住宅ローン金利が下がるという。
 なぜなら有権者が一番気にしているのは、住宅ローンの金利だからだ。
 その頃に較べて有権者で変化が起きていることは、有権者の株式保有比率が高まっていることだ。
 つまり今の米国の選挙では、株高政策が評価され、株安になると人気が低下するということだ。現在のところ共和党のトランプの支持率の方がバイデン大統領の支持率が高いと世論調査は述べている。バイデンとしては選挙戦に向けて、低金利、株高を演出したいところだろうが、さて打つ手はあるのだろうか?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

S&P500、先週高値をつけたけどこの先は?

2024年01月22日 | 投資
 先週金曜日S&P500は約2年ぶりに高値を更新しましたね。
 雇用環境が引き続き好調で、インフレ鎮静化の傾向にありますから、高値更新は時間の問題だったのでしょう。
 でもWSJのStocks are at record highs, but things will only get harder from hereという記事を見るとこの先株価はドンドン上昇するというより、当面の天井が近いといったニュアンスがうかがえました。
 その理由の一つは、景気に減速の兆しがなく、連銀の政策金利引き下げのペースが昨年末頃の予想よりスローダウンするだろうという見方が優勢になっていることです。
 記事によると、金利先物市場では年初は年末の市場金利を3.85%程度と予想していましたが、現在では4.1%程度に上昇しています。
また3月のFOMCで政策金利が据え置かれる可能性は50%を超えると予想されています。
 政策金利の引き下げがスローダウンするのではないか、という予想は先週ミシガン大学が発表した1月の消費者信頼感指数が高水準だったこととも平仄があっています。昨年11月61.3だった信頼感指数は1月には78.8に達しました。2カ月間の改善幅としては1991年以降で最大、ということです。
 アメリカ経済や世界経済の観点からは、米国経済のエンジンである消費者の信頼感指数が高まっていることは歓迎するべきことですが、景気が良過ぎるとインフレ懸念が再燃します。
 現在の株価水準はその辺りまで織り込みながら上昇を続けてきたとすれば、当面の天井が近いという判断は無難なものかもしれませんね。
 ただし私は昨年までの高金利時代に金融商品に一時避難していた資金が株式市場に回帰してくるのでもう少し高値に向かうのではないか?と読んでいます。
 日本では新NISAへの資金流入などが株価をもう少し押し上げる要因になりますね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

奥鬼怒温泉郷、ネパール人たちのホスピタリティに感謝

2024年01月22日 | 
先週末奥鬼怒温泉郷で露天風呂とスノーハイキングを楽しみました。
奥鬼怒温泉郷へは、東武鉄道鬼怒川温泉駅からバスで約2時間の女渕沢バス停に向かいます。ここは駐車場があり自家用車でも来ることができますが、この先は一般車は乗り入れることができません。ここから先は歩くか宿の送迎車に乗ることになります。
我々は八丁の湯に泊まり、スノーシューを持って氷瀑見物に出かけました。

写真は八丁の湯から小1時間登ったところにあった氷瀑です。この上にもまだまだ滝はありますが、踏み跡はほとんど見えませんでした。
 ところで泊まった八丁の湯は、支配人らしき日本人男性1名以外は総てネパールやフィリピンから来た外国人で運営されていました。
 皆さん、日本語がお上手で細かい気配りが行き届いているのでびっくりしました。先々週は白馬八方尾根スキー場のレストランでサーバーが全員外国人だったのに驚きましたが、山奥の秘湯も外国人の方々で回っているのですね。
少子高齢化で労働力が減少していく日本の現状を表していると感じました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「寒さが風邪を引き起こす」は素朴科学の誤り

2024年01月19日 | うんちく・小ネタ
 寒い日が続きますね。寒い日が続くと、友達の中に風邪を引いたり、のどが痛いという人が増えています。一緒にスキーに行った仲間にのどが痛くなった人にのどが痛いという人が出てくると「風邪の原因は寒さだ」と考えることがあります。
 しかし「風邪の原因は寒さだ」と考えるのは、間違いだそうです。
 最近たまたま図書館で借りて読んだ「やっぱりあるあるマーフィーの法則」(阪急コミュニケーションズ)という本の中で、「風邪の原因は寒さだ」と考えるのは素朴科学的発想による誤りだと書いてありました。
 私たちは目の前の出来事を納得のいく物語にしようと、素朴科学を登場させますが、世の中のことは目に見える単純が因果関係でつながっている訳ではありません。
 風邪の原因の9割はウイルスによる感染です。寒い時に風邪が増えるのは、人々が暖房を求めて暖かい部屋に集まり、そこでくしゃみや咳により風邪のウイルスや菌が伝染しやすくなるというのが、真実だそうです。
 素朴科学的な間違いは、経済政策や金融政策でも起きる場合がありそうですね。
 たとえば「インフレの原因は活発過ぎる経済活動だから、景気を冷やすために政策金利を引き上げよう」という政策判断は正しい場合が多いと思いますが、インフレの原因が他にある場合~たとえばサプライチェーンの乱れなど~にある場合は、正しい政策対応ではないでしょうね。
 高度に複雑化した社会では、原因と結果の関係もまた複雑化し、一筋縄ではいかなくなっています。専門家といわれる人の意見はしばしば歯切れが悪いものですが、それもやむを得ないような気がしますね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする