金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

ブログがOCNブリエに登場

2008年05月28日 | ブログ

私のブログがOCN Brilleブリエの「厳選!ブログの達人」に登場している。厳選だとか達人という言葉は面映いが、50代、60代の人が関心を持ちそうなブログを50程選んでいる。因みにブログの達人のサイトはこちら。http://briller.xportal.jp/

Brilleというのはフランス語で「輝く」という意味。50代・60代から輝くセカンド・ライフへという意味で付けた名前である。私のブログが同世代の人を少しでもお役に立てたら幸いと思い、ブリエさんからリンクの提案があった時お受けした次第だ。

ついでにいうと私はインターネットや携帯電話など通信系について「巨人・大鵬・たまご焼き」的なところがある。つまりNTT系列頼りなのだ。どこのプロバイダーが安いだとか色々情報はあっても、ついついNTT任せである。これは恐らく中高年層に共通する特徴かもしれない。

そう考えるとNTT系プロバイダーのOCNが、50,60代向けのサイトを開くことの意味も分かるし、中年男の考えをストレートに表現する私のブログが仲間入りすることの理由も分かる。

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イオン、自分で作ったワナから抜け出せるか?

2008年05月28日 | 社会・経済

最近の日経ビジネスは、イオンについて1年前に比べて半値以下に沈んだ株価に歯止めをかけたのは、4月に発表した中期経営計画だという。中期経営計画では選択と集中を高め、事業の収益性を追求するのが柱だ。国内でGMS(大規模小売店)やSCなどの出店を抑制し、海外に注力する。国内のGMS400店舗を閉鎖もしくは食品スーパーに転換しようという訳だ。

ショッピングモールというと私がたまに行くショッピングモール、むさし村山ミューは、イオンが運営するモールだ。開店した頃は混んでいて、昼食を食べるのに苦労したこともあったが、3週間程前に行った時はガラガラだった。ゴールデンウイーク後で、消費者が外出疲れで、客足が悪かったのかもしれないが。

日経ビジネスによると「成熟市場にもかかわらず、出店競争を繰り返してきた。つまり産業の成長段階と企業戦略が不一致だった。リストラをすることで是正される」と野村證券の正田アナリストは言う。

また「実測!ニッポンの地域力」(日本経済新聞社)には「過熱する大型店開発が、熾烈な商品販売価格競争を生み、商業施設の坪効率が大幅に低下、それをもって日本全体の小売販売額が低下したのである」「表面上は顧客価値=安売りという安直な哲学を掲げ、本音では競争相手をつぶし市場を寡占すべく行う過大投資は、本旨をそれた投機にすぎない」と厳しく批判している。

イオンは拡大路線で売上高を伸ばしてきた。しかしそれは坪当たりの売上高の減少を招き、日本の小売業全体の疲弊につながったということだろう。

イオンの食料品売り場を見ると確かに安い。だが今モノは安いから売れるという時代は過ぎた。正確にいうと「安いから買う」という人もいるが「高くても品質に安全できるものを買う」という人も増えてきた。ワイフは今「大地宅配」http://www.daichi.or.jp/を使って、国内産の添加物の少ない食材を購入することにはまっている。

より顕著なのが衣料品だろう。個人的にいうと衣服の数はそろっているので、インパクトがないと新しいものを買う気が起こらない。私にとってインパクトとは例えば「その服を着ると旅に出たくなる」ような服だ。

ショッピングモールに入っている店舗は若い女性をターゲットしたものが多い。我々おじさん族は2,3度通うと飽きてしまうというのが、今のショッピングモールの店舗構成のようだ。数少なくても良いからおじさんが楽しめるような店(模型の店とか)があると良いと思った。

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電気自動車は主役になるのか?

2008年05月27日 | 社会・経済

昨日都内でタクシーに乗ったら、少し狭くてシートが硬い。運転手さんに聞くとトヨタのプリウスだった。最近のトヨタ車はドイツ車を真似てシートを硬くしているということだ。運転手さんによると都内では数十台のプリウスがタクシーとして走っているということだが、私が乗るのは始めてである。燃費はプロパン車の4倍位良いそうだが、トータルで経済的かどうかは、バッテリーの耐久性などが不明なのでまだわからないということだった。

ガソリン代の高騰や温室ガスの問題から、車の世界で話題をさらっているのは、ハイブリッド車や電気自動車だ。私は高級自動車とは縁がないので、FTで読んだ知識位しか持ち合わせないが、メルセデスが来年リチウム・イオン電池を搭載したハイブリッド車を販売するということだ。ご興味のある方は「ベンツ S400」などで検索すると簡単に見つけられるのでどうぞ。

他の自動車メーカーも2,3年の内にリチウム・イオン電池を使ったハイブリッド車や完全な電気自動車の販売を開始するということだ。GMはサターンやシボレー ブランドのハイブリッド車を発表する。GMのシボレーボルトという電気自動車は、1リットル3気筒のエンジンを搭載しているが、その目的はバッテリーに電気を供給することで直接車輪を回すことではない。ボルトが一回の充電で走行できる距離は64kmなので、夜間に自宅で充電すると通勤利用は可能だが、電池切れに備えて発電用エンジンを搭載しているということだ。

FTはローランド・バーガー・ストラテジーというコンサルタント会社の「ガソリン価格が上昇し続け、電池の値段の下落が続くと、(ハイブリッド車を含まない)完全な電気自動車のシェアが欧州で25%、全世界で10%を占めるようになる」という意見を紹介している。もしそうであれば、これは自動車業界で100年に一度の技術シフトだろう。

このことはビジネスの世界に極めて大きなインパクトを与える。アライアンス・バーンスタインという米国の資産運用会社は自動車用バッテリー市場は現在の90億ドルから2030年までに1,500億ドルに拡大すると見込む。電力会社も夜間電力の利用が増えることで熱いまなざしを向けている。トヨタとフランスの電力会社EDFは、欧州で充電スポットを開発するため検討を始めている。

ハイブリッド車や電気自動車の普及を促進する要因は、量産によるコストダウンとガソリン車に対する「炭素税」の設定だ。ホンダの福井社長はガソリン車とハイブリッド車の価格差は2千ドルまで縮まってきたと言う。

だが問題は色々ある。一つはリチウム・イオン電池の安全性だ。リチウム・イオン電池は小型化すると過熱し発火する危険性がある。このためホンダは来年のハイブリッド車には、現世代のニッケル電池を使う予定だ。

温室ガスを抑制する環境保全の観点からは、電気自動車のエネルギー源である電気の発電方式が問題だ。つまり電力供給が温室ガス効果の高い石炭を使う火力発電に依存すると車自体はクリーンでも、トータルでは環境保全上好ましくない・・ということになる。

完全電気自動車がハイブリッド車よりトータルで見て、クリーンであるのか、また省資源的であるのかは検討を要するところだ。

また一回の充電で走行できる距離や充電に要する時間を考えると、例えコストが下がっても総ての車が電気自動車になると考えるのは極端過ぎる。燃費の良いガソリンエンジンやディーゼルエンジンを開発するとか車体重量を軽くするなどという努力が平行して行われるだろう。

欧州における電気自動車のシェアが25%というコンサル会社の予想は良い読みかもしれない。交通渋滞から走行距離の短い東京ではもっと完全電気自動車が増えるかもしないが。

少なくとも大量の自動車を抱えるタクシー会社や宅配業者は、充電のための車両交替が簡単なので、電気自動車の採用を検討するべきだろう。10年後の東京では電気自動車のタクシーに乗っても話題にならない程、電気自動車が普及しているかもしれない。

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米国の逆資産効果は根が深い

2008年05月26日 | 社会・経済

今日の東京は気持ちの良い五月晴れだが、株式市場の方は、週末の米国市場のヘビーなセル・オフの影響で300円程値を下げている。米国で株が売り込まれたのは、住宅価格が下落したからだ。全米不動産協会の発表によると、既存住宅の売上高は前年比1%下落している。

現在米国では売れ残りの住宅が、455万戸あり、今の販売ペースであれば、これは11ヶ月の在庫に相当する。

政府の統計では住宅の中央値は、1年前に比べて8%下落しているが。しかし20の大都市圏をベースとするS&P ケース・シラー指数によると、2006年のピークに比べて15%価格は下落している。

ところで今FTの記事を見ているが、その記事には興味深いグラフがついている。それは1990年から現在にいたる米国の個人貯蓄率と住宅価格の変化をしめすグラフだ。貯蓄率は90年代前半の6-8%水準から一貫して下落し、05年にはとうとうマイナスに転じた。その後少し持ち直しているものの、1%程度で推移している。一方住宅価格は97年頃から上昇を始め2006年にピークを付けてその後下落に転じている。

この二つのグラフが示唆するところは、住宅価格が上昇するにつれて、貯蓄率は低下したということだ。

記事は「住宅がネガティブ・エクイティ~つまりローン残高が、売却価値を越えるほど住宅価格が下落した状態~になると、住宅のオーナーはローン返済をあきらめて、抵当権の実行に屈するようになる」と述べている。この辺りの感覚は日本の常識では中々理解し難いところだ。日本でもバブル崩壊後ネガティブ・エクイティの状態に陥った消費者は多かった。住宅を売って住み替えようとしても、ローンが返済できず動くに動くことができなかった人は多かったと思う。しかし黙々とローンの返済を続けたのが、大半の日本人だったろう。ネガティブ・エクイティになると、住宅をギブアップしてしまう・・・という感覚には違和感を覚える。

それはさておき、住宅価格の下落が止まらない限り、消費者やローンの出し手である金融機関の疑心暗鬼は続くので、米国金融市場は安定しないということだ。

私は以前からブログや雑誌で米国の住宅市場でバブルが発生した理由は「企業が収益性を追求する余り、健全な購買力を持つフルタイムのホワイトカラー族が減り、サブプライムローンしか借りることができない収入の不安定な階層が増えたことにある」「住宅市場を健全にするには、所得格差の問題を解決するべきである」と論じている。ただし余り多数を占める意見ではないようだが・・・・

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久し振りの相撲観戦は良かった

2008年05月25日 | スポーツ

昨日(5月24日土曜日)両国に大相撲観戦に出かけた。時々飲みに行く深川の「綾の海」のマスター(親方)と話をしている内に会社の連中と相撲観戦をすることになった。親方の手配してくれた席は升席でかなり前の方だった。力士たちの四股(しこ)を踏む音が伝わってくる。

Sumou 

デジカメで写真を撮ったが、手ブレが多かった。このデジカメは4,5年前のものなので画素数は3百万で、手ブレ防止などは当然付いていない。機能的には買い換えるべきなのだが、雪山や沢登りで活躍してくれたので、愛着があり使い続けている次第だ。

さて大相撲の方だが、琴欧洲が安馬を破り見事初優勝を飾った一番を目の前で見て感激した。国技館で相撲を観戦していると、テレビ観戦に比べて「しきり」の時間が短く感じられた。仲間とワイワイ言いながら、ビールを飲んで相撲を見ているので「しきり」時間が気にならないのだろう。

テレビだ、インターネットだと便利になった時代だがやはり「ホンモノ」を見ることは良い。そこには電波や回線で運ぶことができない「熱気」があるからだ

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