金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

新緑の棒ノ折山

2008年05月06日 | 

5月6日振替休日で休み。朝目が覚めると快晴なので、奥多摩へ軽い山登りに出かけることにする。行き先は棒の折山(969m)、昨夜は京都旅行の疲れが残っていたので、山に行くかどうか決めていなかったが、もし山に行くなら白谷沢から棒ノ折山と決めていた。白谷沿いの道がいかにも新緑の季節にふさわしいからだ。8時頃あたふたと山の用意をしていると1階にいるワイフ(私の書斎は2階なのです)から「会社のMさんから電話よ」と声がかかる。電話に出ると連休で野鳥観察旅行に行ったトビシマの天気が悪くフェリーが欠航するから明日会社に行けないということ。横で聞いていたワイフが「Mさんって、野鳥のMさんでしょ。鳥島に行っているの!すごいわねぇ」と言う。「鳥島じゃないよ。飛島、山形県酒田沖の飛島」「へぇー、そんな島があるんだ」

そうです。飛島は鳥島程有名ではない。野鳥観察の人を除いて。それにしても趣味もMさんクラスになると「きっと日本の自然保護に貢献しているのだろうなぁ」ということになり、電話特休(有休)を取っても問題にならないから面白い。

さて電話の後急いで自転車で西武線花小金井駅に向かい、新宿線→池袋線と乗り継いで9時過ぎに飯能駅に到着。棒ノ折山への登山道は多摩川側と飯能・入間川側があるが、バス便が良いのは飯能側だ。9時16分の「湯の沢」行きバスに45分間乗って10時に「さわらびの湯」バス停到着。ここが今日登る白谷沢ルートの出発点だ。10分程歩くと有間ダムに着く。有間ダムは名栗湖という人造湖を作っている。

Naguriko

歩きながら今朝のMさんのことを思い出したら、サラリーマンと趣味のことまで思い出が飛んでいった。思い出というのは銀行の内輪であった新旧役員交替パーティでの話である。それは某社長が言った「〇〇さんは役員としてご活躍だったけれど、趣味も豊富だと聞いています。今後は時間的なゆとりも出来るでしょうから趣味の世界を広げてください」という言葉だ。揚げ足を取る訳ではないけれど、趣味の豊富な人間が先に役員を辞めて趣味の乏しい奴がいつまでも役員をやるのかよと一言言いたくなる。

さて白谷沢出会いには7台程の駐車スペースががるが今日は満車だ。駐車スペースはこの他出会い手前の取水場前にも10台程ある。棒ノ折山をピストンで登るのであればここまで車で入るのが一番だろう。しばらく林の中を歩くと登山道は沢と接近し、時々沢の中を歩く(ちゃんと道がある)ようになる。

Taki1

シャッター速度を1/4秒にして小滝の流れを撮った。水の連綿としたつながりが美しい。登山道は谷のゴルジュ(狭まった岩場)を通っていく。

Mon_2

私は白谷沢ルートを奥多摩の登山道の中でもトップクラスの楽しいルートだと思っている。小滝やゴルジュが連続して登山者を飽きさせることがない。この「門」の少し上には鎖場がある。

Kusariba

鎖場の横は「白孔雀の滝」と言う名前がついているナメ滝だ。この滝を過ぎると谷はだんだん平凡な様相になり、突然林道と交差する。林道から5,6分登ると岩茸石という峠に出た。ここから杉林の尾根道をたどることになるが、丸太を並べた歩道の段差が大きく所々歩きにくい。少々丸太歩きにうんざりした頃空が明るくなり、棒ノ折山(969m)に到着した。時間は12時15分、かなりゆったりしたペースで歩いたが、コースタイムによるとバス停から頂上まで3時間だから45分程早く歩いたことになる。棒ノ折山の頂上は北側が大きく開けて見晴らしが良い。展望図には日光白根山など遠方の山の名前が見えるが、今日は霞の中である。

12時半百軒茶屋に向かって下山開始。30分程で車の通る林道まで降りた。この大丹波川沿いの道には1日数本のバス便しかなく、下山に使うことは困難で奥多摩線川井駅まで歩く必要がある。舗装道路を約1時間歩いて午後2時に川井駅の入り口についた。

Kawaieki

アーチ型の鉄橋が雄大な景色を作っている。奥多摩線は単線だ。上り列車を待っている間に奥多摩行きの電車が来た。

Okutamasen

今日の登山の目的は「1ヶ月の入院後の体調チェック」と「5月のさわやかなな風に吹かれる」ことだった。体の重さは感じたもののトレーニングを重ねていけば、来月には八ヶ岳辺りまで行けそうだ。ところでゴールデンウイークに雪を踏まないのは何年振りだろうか?去年は燕岳に登り、昨年は白馬・小蓮華岳から気合の大滑降を行い、その前は尾瀬の至仏山を滑りまくった・・・・・。しかし東京近郊の5月の山も良いと思った。頂上でも林道でも停車場でもさわやかな風が吹いている。本当に気持ちの良い一日だった。

コメント
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