昨日(8月10日)米労働省が発表した7月のCPIは前月と変わらずで、前年同月比8.5%上昇した。6月のCPIは前年比9.1%だったのでインフレ率は若干鈍化した。月ベースでみると先月までCPIは25カ月連続で上昇していたが、一旦歯止めがかかった。
インフレの鈍化傾向は連銀の政策金利引き上げピッチを緩和するだろうという観測が金利に敏感なナスダック株を押し上げた。
ナスダックは2.9%上昇し、6月中旬の底値から20%上昇したので、テクニカルには強気相場入りしたことになる。
S&P500は2.1%、ダウは1.6%上昇した。
CPIの上昇に歯止めをかけたのは、ガソリン価格の下落で、前月比7.7%下落した。一方食料品価格は前月比1.3%上昇し、1年前に較べると13.1%上昇している。
ガソリン価格の下落と食料品価格の上昇で消費者にとっては功罪相半ばする物価動向となった。ただ食料品の中には下落兆候を示しているものもあり、今後食料品価格も落ち着いていくという楽観的な見方を示すエコノミストもいる。
いずれにせよ、7月の消費者物価指数が若干鈍化するというのは大方のエコノミストの予想通りであり、株式市場には安心感を与えた。
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