金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

国道で野生の熊を見た

2006年09月18日 | 旅行記

国道をマイカーで走っている時、目の前を若い熊が横切った。もっとも国道といっても遠刈田温泉から白石市へ向かう蔵王山麓の国道457号だからありえないことではない。とはいえ長年山野を歩いているが、野生の熊を見るのは日本では二回目だ。一回目は35年程前北アルプス剣岳西面の東大谷の雪渓で痩せた熊の親子を見かけたことである。隣に乗っていたワイフは野生の熊ははじめてである。

「野生の熊ってきれいな色ね」とワイフは言う。熊は右手の藪から国道を横切り左手の急な藪を登っていたが、夜来の雨で藪はびしょびしょで熊は洗車機の中の車の様にきれいに洗われた訳だ。檻の中の熊など及びつかない程きれいになることが出来るだろう。

遠刈田温泉のバーデン家荘鳳http://www.barden.co.jp/を出たのが8時過ぎで熊を見たのが8時半頃。白石には9時前に到着した。雨が降って蔵王巡りも出来ないので白石城に立ち寄って帰京することにした。因みにバーデン家荘鳳は建物、温泉とも良いホテル。食事も美味だが量が多過ぎる。「健康の宿」を標榜するならもう少し食事の量を絞って良いだろう。しかしトータルとしてはかなり好きな宿でまた寄ってみたいホテルだ。

Siroisijyou 白石城は伊達藩重臣片倉小十郎の居城であったが当時の建物、城壁は総て失われている。現在の天守閣は10年程前に復元されたものである。中々立派で天守閣の最上部に登ると気持ちが良い。あいにくの雨で眺望はないが、晴れていると蔵王山塊が見えるのだろう。

ただ案内の方の説明を聞いてふと疑問を感じた。それは「柱は吉野産のヒノキ、梁は鳥取産の松丸太・・・」という具合に当時の城の素材を無視して現在の銘木を集めてお城を再現している点だ。

このような当時の素材を無視した再現にどの様な意味があるのか私は分らないまま白石を後にした。

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