金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

雨上がりの久住山と中岳へ~大分の山(3)

2015年06月15日 | 

6月14日(日曜日)今日は今回の登山の最終日で久住山に登る予定の日だ。しかし昨夜の天気予報通り夜来の雨が降り続いている。一瞬雨を言い訳にして坊ガツルに戻り、雨ケ池越えで長者原に戻るという案も頭に浮かんだが、飛行機便が夕方なので、とりあえず諏蛾守越ルートを登ってみることにした。予報では昼から天気は回復するので、回復すれば久住山に登ろうという狙いだ。

法華院温泉の朝食は6時半。天気が良ければ朝食前に出発したいところだが、やや遅めの7時22分の出発となった。諏蛾守越に向かう登りは最初が急登だ。だが雨の登りは意外にペースがはかどり、40分ほどで諏蛾守越下に到着した(コースタイムは1時間半ほど)。

諏蛾守越の下北千里浜から法華院温泉方面を見ると右手にサルの形をした猿岩が見える。その向こうの山は昨日登った大船山だ。雨は小降りになり稜線も良く見えるので、久住山に登ることにした。

8時53分稜線(久住分かれ)到着。久住山は目の前である。9時28分久住山(1,786m)到着。

目の前に北千里浜と三俣山が見える。

東に目を向けると一昨日登った由布岳が見えた。

南を見ると雲海の中に阿蘇山が見えた。深田久弥の「日本百名山」によると「九州で一番高いには九重山。九重山は山群の総称であってその主峰は久住山」とある。しかし九重山の最高峰は久住山ではなく、その隣の中岳(1,791m)である。中岳に登るのは時間的にやや厳しいと思っていたが、ここまでくれば頑張って九州本土最高峰に登らない手はない。久住山を駆け下りて、御池の淵をたどって中岳に向かうことにした。御池に荷物をデポして中岳頂上に到着したのは10時16分。

中岳頂上からは久住山頂上からは見えなかった坊ガツルが見えた。感激。

平治岳そしてその向こうには由布岳の双耳峰が見える。

西に目を向けると御池と今登ってきた久住山が見えた。

御池の東側には天狗ケ城という岩峰がある。

中岳→天狗ケ城の縦走もできるが今回は時間がないので割愛した。

10時53分久住分かれ。

11時38分諏蛾守越通過

12時38分長者原到着。

車で数分走り、星生温泉で汗を流した。この温泉は露天風呂あり、冷たい鉱泉あり、打たせ湯ありで素晴らしい。

入浴後列車で大分に行くというSAさんを豊後中村の駅に送り、高速道路で福岡空港に向かった。レンタカーを返却したのは4時前。空港でチェックインしてSEさんと生ビール小を飲んでいると羽田行フライト(17時10分)のチェックインタイムとなった。

最後は少しバタバタしたけれど実に充実した3日間の大分の山旅だった。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

坊ガツルから平治岳・大船山へ~大分の山(2)

2015年06月15日 | 

大分の山二日目は坊ガツルから平治(ひいじ)岳から大船山(たいせんざん)を登り、法華院温泉に泊まるというコース。大分の山は地名の読み方が独特でワードの転換が簡単に進まないことが多い。平治岳を「ひいじ」と読むのもそうだし、平治岳と大船山の間の峠・大戸越を「うどんごし」と読むのもその一つだ。そしてその変わった読み方の中に九州の山の雰囲気を感じる。

「今日は午後3時ごろまで天気は持つでしょう」という飯田(はんだ)ヒュッテのマスターの言葉を頼りに、朝飯の代わりに弁当を作って貰い宿を早めにでることにした。5時45分頃長者原(ちょうじゃばる)の駐車場到着。5時54分登山開始。

朝の天気は晴。長者原の草原の向こうに三股山(左)と硫黄山(登山禁止)が見える。写真右の石碑は「筑後川源流の碑」だ。九州の大分水界は九重連山の東の黒岳から大船山・久住山とつながり、その南側の水は大分川や大野川となり別府湾にそそぎ、北側の水は筑後川となり、有明海にそそぐ。今回の山旅は九州の大分水界の一部を歩く旅でもある。

さて長者原の標高は1,030mほど。ここから樹林帯の中を登り、標高1,320mの雨ケ池に7時11分到着。

目の前に見えるのは指山(1,449m)だ。雨ケ池から緩い道を下っていくと坊ガツルの湿原が見えてくる。

坊がつる賛歌では「四面山なる坊がつる」♭と歌われているが、川が流れていく北側はやや開けていて山影は遠い。写真は南側を撮ったもので、真ん中が九重連山(そして九州本土)最高峰の中岳である。7時55分坊ガツル到着。

坊ガツルの炊事場で即席ラーメンの朝食。8時30分登山開始。平治岳に向かう登山道はぬかるんで歩き難いところがある。路傍に小石の山があり「登山者の方は石を運んでぬかるんだところに埋めてください」と書いてあった。

途中ウツギの花が咲いていた。

9時27分 大戸越(うどんこし)到着。リユックをそこに置いて空身で平治岳(1,643m)を往復することにした。

平治岳の山腹にはところどころミヤマキリシマが咲いている。

しかし残念なことに「山紅(くれない)に燃ゆる」というには程遠い。10時9分頂上到着。平治岳の登りは一ヶ所岩場があるという中々急なものだった。平治岳の登山道は「登り専用」「降り専用」に分かれている。降りルートは岩場がなくサクサク降ることができた。10時41分大戸越に戻り、リュックを担いで北大船の登りにかかった。登り出してしばらくすると雨が降ってきたので、雨具を着る。北大船の登りは、最初は灌木の中の急登で中々きつい。傾斜が緩んでくると木々が低くなり、時々見えるミヤマキリシマが心を和ませた。

今回見たミヤマキリシマの中で一番きれいだと思ったのは写真の北大船山頂付近の花だった。11時48分北大船頂上。11時52分北大船と大船山のコル・段原(だんばる)に到着。昼食。

細かい雨の中に大船山の頂上が見えた。九重連山は同じような高さの山が割拠しているが、それぞれの山はかなり個性的な風貌と眺望を持っている。主峰・久住山と登山者の人気を二分する大船山の姿は堂々としている。12時31分大船山山頂。12時50分段原に戻り、13時57分坊ガツルに到着。少し休んで法華院温泉に到着したのは14時17分だった。

法華院の温泉につかり冷えた体を温めるとビールが美味かった。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

由布岳~岩場とミヤマキリシマを楽しむ~大分の山(1)

2015年06月15日 | 

先週金曜日(6月12日)から日曜日(6月14か)にかけて2泊3日で由布岳・平治(ひいじ)岳・大船山・久住山・中岳を登ってきた。この企画は名古屋の山仲間SEさんが企画してくれた。登山メンバーは同じく名古屋のSAさんの3人。

6月12日は羽田7時40分発のANA便で北九州空港へ。9時半に到着した時は名古屋から先着していたSEさんがレンタカーを既に手配して待っていてくれた。大分自動車道を快走して湯布院登山口に向かう。大分自動車道は新しい区間が開通し、レンタカーのナビは対応していないが、スマホの「カーナビ」は対応している。旅先でもスマホのカーナビは強い味方だ。

11時45分由布岳正面登山口に到着。奇しくも路線バスで合流予定のSAさんを乗せたバスも同時に到着した。バス停南側には無料駐車場、北側には有料駐車場がある。この日は無料駐車場はほぼ満車だったが、有料駐車場には1台も車がなかった。昼食を食べて12時7分由布岳に向けて登山開始。出発点の標高は780m、由布岳頂上1,589mへ標高者8百メートルの登りだ。

気持ちの良い草原を10分ほどで抜けると道は楓やミズナラの林の中に入った。小さな涸沢を2つ渡り、合野越(ごうやごし)標高1031mに12時50分到着。ここから登山道は急斜面の九十九折になる。標高1,200mあたりから木々の背丈が小さくなり、由布岳山麓が見えてきた。

途中すれ違った登山者から「どこから来たの?」と聞かれ「東京と名古屋」と答えると、「本州にも良い山が沢山あるだろうにワザワザ由布岳まで・・」と感心された。「九重山系のミヤマキリシマを見に来たのです」というと、今年は例年より暑くて虫がツツジの花を食べてしまったので見頃は過ぎたね」と言われたので少しがっかりした。でも由布岳では少しミヤマキリシマを見ることができるというので元気を出して最後の急登を登った。

14時13分由布岳東峰・西峰のコルに到着。ここはマタエと呼ばれている。東峰・西峰2つを登る時間はないので、岩場が面白い西峰を登ることにした。

西峰の登り口には小さな岩場があり鎖がついている。しかしここは鎖を使う必要はないだろう。腕の筋肉は足の筋肉に較べて疲労し易い。長い岩場を安全に登る方法は腕力の消耗を防ぐことだ。そのためには三点支持を守り、極力足で岩を登り、鎖に頼るような登り方をしないことだ。

この小さな岩場を過ぎしばらくすると、もう少し大きく切り立った岩場が出てきた。ここは「障子戸」と呼ばれている。

写真は下山時のものだがルートは尾根の東側(火口側)を登り、途中で左にトラバースして尾根を越えている。ここは少々高度感がありアドレナリンがでるところだ。

14時40分西峰頂上到着。

頂上直下にはミヤマキリシマが咲いていた。東峰が目の前に見える。

マタエから東峰に登るルートは岩場はない。時間があれば西峰から東峰まで火口の淵を縦走すると面白いようだ。

15時3分マタエに戻った。

振り返ると西峰ルートはちょっとした岩場だった。

15時55分合野越到着。16時25分登山口 休憩時間を入れて4時間20分弱の登山だった。梅雨の最中で天気が懸念されたが、まず第1日目は無事終了。SEさんの運転でこの日に宿の飯田(はんだ)高原の飯田ヒュッテに向かった。

飯田ヒュッテまでは30分ほどの快適なドライブ。

飯田ヒュッテ http://handahyutte.ina-ka.com/は数年前ここに泊まったSEさんご推奨の宿だ。

マスターから車で3分ほどの「まきばの湯」(温泉)を割引券を貰い(割引後400円)、一風呂浴びて戻ってくると豪華な夕食が待っていた。このヒュッテでうれしいことはビールや焼酎がほぼ原価で飲めることだ。山男のマスターの男気?に感謝。清潔で気持ちの良い宿だった。次に大分の山に来ることがあればまた泊まろうと思う良い宿である。

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする