金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

三河の本宮山、冬の陽だまり

2012年12月17日 | 

12月16日日曜日晴、午前10時過ぎにウォーキングセンターバス停でバスを下りて本宮山に向けて登山開始。時刻は10時10分。GPSの標高は81mだが、腕時計の高度計は100mほど高い標高を示していた。少し気圧が低いのだ。

地図と移動記録・断面図はこちら

「honguusan.pdf」をダウンロード

「profile.pdf」をダウンロード

Nobori

最初は緩い傾斜の土の道が続いていたが、途中から傾斜がきつくなり石段が混じってきた。羽毛ベスト付のゴアテックスのアウターを持ってきたが暑くて着ていることができない。このジャッケトは6,7年前に「ゴアテックスだけど普通のアウター気分」の上衣ということでちょっと高かったけれど頑張って買ったものだ。ただし実用的ではない。時々我慢して山に連れていくが、悪くいうと使ったカネ惜しさに縁が切れないでいる飲み屋のおばさん的なところがある。

とつまらないことを考えながら汗をかきかき、2時間弱歩いて11時55分奥宮到着。

Okusha

奥宮から本宮山頂上へは広く平坦な道を歩き最後にちょっとした坂を登った。12時7分頂上着。頂上直下まで立派な車道がついていて時々車やバイクの音がしてやや興ざめだったが、三河湾まで広がる雄大な景色はすばらしかった。

標高8百メートルに満たない山だが、中腹にはこんこんと清水が湧いていた。山に降った雨は川となり三河の平地を潤すのである。古来人々は平地の端に立つ眺望の良い山をご神体として崇めてきた。例えば相模の大山である。この本宮山もそのような文脈の中で人々の信仰の対象となり、それが砥鹿神社信仰につながっていったのだろう。

頂上直下の風の来ない陽だまりで、ワインを頂き、インスタントラーメンを食べ、朝300円で買った柿の内2ケを食べていたら午後1時近くになったので下山開始。2時28分登山口に戻った。歩いて5分ほどのところにある本宮の湯でゆっくり汗を流して、忘年会に備えた。豊川に戻ったのが店が始まる前だったので、薄暮の豊川稲荷に参拝。

Toyokawainari2

豊川稲荷の狐は怖い顔をしているというか中々威厳がある。豊川稲荷の中では荼枳尼天と書かれた旗を目にするが、荼枳尼天とはインドの魔女で敵を殺して血肉を食ったといわれている。荼枳尼天の乗り物が狐。だからここの狐は怖い顔をしているのだろう。

Kitune2

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負託なき自民党の大勝

2012年12月17日 | 政治

昨日(12月16日)の総選挙では自民党が大勝した。読売(ネット版)によると294議席を獲得、公明党の31議席を合わせると325議席。小選挙区制度では予想されたことだが、まさに地滑り的な大勝となった。地滑り的大勝は英語ではLandslide victoryという。日本語英語とも「地滑り」という同じ表現となっているが、偶然なのかあるいは英語を翻訳して使った結果なのかは知らない。

ニューヨーク・タイムズの自民党勝利に関する記事を読んでいたら、京都大学の街鳥教授が同紙のインタビューにThis is a landslide without a mandateと応えていた。国民の負託なき大勝利ということである。タイムズの見方は「多くの選挙民は自民党以外に選択肢がないから、自民党に投票したのであり、全権委任を与えた訳ではない」というもの。これは私を含めて自民党に投票した多くの人の気持ちを表しているだろう。

タカ派と目される安倍氏の首相就任で、尖閣問題が先鋭化するのではないか?という懸念もあるが、同紙は選挙前から安倍陣営は秘かに中国に対して緊張緩和の手を差しのべていたし、選挙後中国との関係改善に直ぐ動くと誓ったと述べている。

中国を刺激するとすれば、安倍政権が憲法改正や自衛隊を国防軍に変えることを推進する時だが、安倍新首相が賢明な人であれば「それは国民が自民党に与えたマンデート(委任状)の範囲を超えている」と感じ勇み足を思いとどまるだろう。

問題は安倍首相がどれほど賢明な人か?ということである。直接話したことがなく、事情通からの又聞きで恐縮なのだが、安倍首相は「振り付け」に乗り易い人、つまり誰かブレーンが吹き込んだことを自分の考えとしてすぐ発表する癖があるそうだ。誰かが変なことを吹きこまなければ良いが・・・と少し懸念する次第。

ところで「首相就任後の最初の訪問国は米国」と親米スタンスを打ち出そうとしている安倍首相を米国はどう見ているだろうか?

ニューヨーク・タイムズが取り上げた「負託なき大勝」という言葉がセンチメントをよく表している気がする。もう一つは前回(2007年)に病気を理由に辞職した安倍氏に対する評価が辛いようだ。

タイムズは、安倍氏は参院選で敗れた直ぐ後、intestinal ailment(腸の病気)を訴えて辞職したと述べている。Ailmentは病気は病気でも「重度ではないが慢性的な」病気という意味である。

そこには2つの意味である種の底意地の悪さが感じられる。一つは2007年の時、首相を辞任しなければならないほどの重病じゃないという批判であり、慢性的な病気なら今回も政局が悪くなればまた発病するのではないかという懸念である。

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清々しくそして美味しい三河の朝

2012年12月17日 | まち歩き

一昨日(12月15日)の夜は豊川駅前のビジネスホテルに泊まった。翌日山の会の名古屋支部の連中と本宮山(ほんぐうさん)に登りその後忘年会をするためだ。

昨日は夜来の雨が上がり、しかも暖かいという絶好の登山日和になった。名古屋支部の連中は9時40分頃豊川駅から本宮の湯行きのバスに乗る予定なので、朝の時間に余裕ができた。そこで一駅電車に乗って砥鹿(とが)神社をお詣りすることにした。

砥鹿神社は三河の一宮(いちのみや)である。つまり三河で一番社格の高い神社である。なんて偉そうなことを書いているが、2,3日前まで砥鹿神社の名前すら知らなかった。世の中には全国の一宮をお詣りして回ることを目標にしている人がいるが、私はそれほどの一宮ファンではない。ただし近くまで出かけた時はお詣りするように努めている。

豊川駅を午前8時4分発新城行きの普通列車に乗って一駅目の三河一宮で下車。ここで小さな失敗を一つ。豊川駅からSuicaで入ったが、飯田線(豊橋・豊川間以外)ではSuicaは使えませんと車掌さんに言われた。現金で精算して貰い手間をかけてしまった。

Honnguusan

駅の跨線橋からこの日登る予定の本宮山が見えた。標高789mとそれほど高い山ではないが、東三河の人々に信仰の対象として親しまれている山だ。山頂には砥鹿神社の奥社がある。

さて砥鹿神社(本社)には三河一宮駅から歩いて5分だ。

Dsc01152

晴れた冬の朝の神社は実に清々しい。神主さんや巫女さんが小走りに神域内の各社殿をお詣りしている姿も爽やかだった。

Otutome

境内には「さざれ石」が奉られていた。奉るというと砥鹿神社の祭神は大己貴命(おほなむち)、大国主命の若い時の名前だそうだ。

Sazareisi

お詣りをしてもまだ時間があったので、三河一宮駅前まで戻り、「大きな銀杏の樹」という喫茶店でコーヒーを頼んだら、トーストとゆで卵のモーニングセットで300円。

Coffee

さすがモーニングサービスの愛知県である。愛知県でモーニングサービスが始まったのは一宮市といわれている。繊維産業の町一宮では織工さん達が朝昼を問わず喫茶店にコーヒーを飲みに行っていた。ある時親切なマスターが朝のサービスにゆで卵とピーナツをつけたのがモーニングサービスの始まり、とモーニングサービスの公式HPに書いてあった。http://ichinomiya-morning.com/?page_id=8

一宮は一宮でも一宮市の一宮は尾張国の一宮真清田神社に由来する。愛知県は東西両端に一宮(三河一宮と尾張一宮)が存在するのだ。

喫茶店で自宅で採れた柿が安売りされていた。バケツ一杯20ケほどが300円だったので一杯分を買った。

Kaki

300円のモーニングと300円の柿で得した感じ。早起きは三文の得とはこのことか?

砥鹿神社前のバス停に戻り、9時50分に本宮の湯行きのバスに乗り込んだ。乗っていた乗客は僕らの仲間3人だけだった。愛知県は車社会でバスを使う人は少ないのだなぁと改めて感じた。

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