今朝10時50分頃北朝鮮が人工衛星という事実上のミサイルを発射した。直後のNHKニュースでは、日本政府はミサイルは沖縄上空を通過して、フィリピンの東およそ300kmの太平洋上に落下したと推定されると発表した。一方ロイターによると11時半過ぎに北朝鮮は人工衛星を軌道に乗せることに成功したと発表した。
一昨日のニュースでは北朝鮮はミサイル発射を延期するのではないか?という観測が流れていたが、韓国情報筋も驚く一転した発射となった。
北朝鮮が発表したようにミサイルが人工衛星を衛星軌道に乗せることができたかどうかは不明、そして個人的にはブラフだと思っている。しかし金正日死去後まもなく1年になるが、権力継承がスムーズでないというウワサがある金政権にとっては「ミサイル発射」そのものが政治的には成功だったと思われる。無論それは国内的な支持固めという点での成功、という評価でミサイル発射によって対外的交渉で有利に立てるとは考えにくい。むしろ選挙を控えた韓国や日本でタカ派に票が流れるのではないだろうか?