金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

ジョブズのウィンドウズ凋落論、専門家の支持を得る

2010年06月03日 | デジタル・インターネット

ファイナンシャル・タイムズによると、アップルのジョブズ会長がAll Things Digital カンファレンスで行った「マイクロソフトのウィンドウズOSの人気は永続的に下落する。何故なら人々は他の手段でインターネットへの接続を行うからだ」という主張は意外な支持を得ている。

カンファレンスでジョブズの演説を聴いたIT企業やエンターティンメント企業の幹部は彼の意見に賛同していると思われるとFTは報じている。

ジョブズはウインドウズをトラックにたとえ、大部分の人々が農地に暮らしていた時はトラックが普及していたが、大部分の人が都市や郊外に住むようになるとトラックの重要性は失われたと説明する。

我々一般のパソコンユーザにとってインターネットへの接続が簡単にできるようになったのは、ウインドウズ95が登場してからだ。それまではOSがインターネット・プロトコルをサポートしなかったのでインターネットへの接続はかなり技術を必要とした。

しかし現在はアップルはもとよりLinuxやアンドロイドなど別のOSが登場している。またデバイスもPCのみならず、キーボードを使わないスマートフォンやiPadのようなタブロイド型のものが登場している。トラックのたとえを使えば、セダンやスポーツカーなど人々の選択肢は多様化したということだ。

ウインドウズが直面する大きな問題はハッカーに対する安全性の問題だ。例えば安全性の問題からグーグルは今年に入って、会社内でウインドウズの利用を止め、Mac OSかLinuxへの切替を進めている。

マイクロソフトというと「業界を独占する巨人」の代名詞だった。たとえば「シマノは自転車変速機のマイクロソフトだ」というように。しかし暫くするとこのアナロジーは消えるかもしれない。

これに対してマイクロソフトのLewin氏は「もっと多くのタイプのハードウエアが使われるようになるだろうが、マイクロソフトの稼ぎが今より少なくなることを意味しないだろう。トラックのアナロジーを使えば(他のタイプの自動車が増えても)トラックの数も今より増えるということだ」と述べている。

確かなことは今後色々なハードウエアとOSの組合せが登場し、マイクロソフトの相対的な地位は少しずつ低下するということだ。ユーザにとっては選択肢が増えてありがたい話である一方、メーカーにとっては気の抜けない大競争時代が続くということだろう。

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スマートフォンは携帯電話にあらず?

2010年06月03日 | デジタル・インターネット

スマートフォンは一般には携帯電話と思われている。私もそう思ったから、それまで使っていた携帯電話を止めてドコモのXperiaに乗り換えた。ところが「スマートフォンは電話ができるPCで携帯電話ではない」と思わせる出来事があった。

それは「カメラのキタムラ」で写真のプリント代金を払う時、携帯会員割引が使えなくなったからである。私は「カメラのキタムラ」にインターネット経由で写真のプリントを依頼することが多い。代金を払う時、携帯電話にダウンロードした「携帯会員証」を見せると1割程安くなるのだ。

ところが携帯電話をスマートフォンに買い換えた後、キタムラのサイトから携帯会員になろうと思っても「PCでは携帯会員にはなれません」という主旨の返事が返ってくる。つまりキタムラのサイトはXperiaを携帯電話と認識しないのである。

プリント代金を支払う時上記のような状況を説明すると、携帯会員扱いで割引をしてくれた。店員さん曰く「ウチでもiPhoneを販売しているのですが、iPhoneに乗り換えたお客さんからも同じ苦情が来ます」。

スマートフォン、まだまだ少数派なんですね。

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