レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

本編リメイク「木太郎と開かずの扉5」

2009-04-16 14:01:39 | 小説
本編リメイク「木太郎と開かずの扉5」

 「そうすると、
この鉄格子が仮に閉まっていたとしたら
あの暗い時間で隠し扉だと探し当てるのは
難しいんじゃないかな?」
 木太郎は言う。
 「たしかに、
木太郎さんの意見の方が真実に近いように感じますね。」
 チウメも木太郎の意見に同意する。
 「それに、永久さんはこの屋敷の謎を
今回まで気づいていなかったというお話ですから、
急にこの隠し扉に気づくでしょか。
アスカちゃんもそういうタイプじゃないし。
それに、先生のお話だとこの鉄格子は閉まっていたんだから、
鉄格子の謎とこの扉を開けるまでには仮に30分あっても、
時間的には困難じゃないでしょうか。
さらに、あちらと同じように、
もうひとつ、中にも扉があったら尚更です」
 チウメがさらに私見を述べる。
 チウメの意見は正論だが、
 木太郎は首を傾げる。
 「どうした、木太郎、
チウメさんの意見には私も同意ですけれども」
 ヒトミの問いに、
 木太郎は
 「いつきが開け放したまま、
地下に降りた可能性が高いということは
チウメさんの説明でよくわかったんだけど、
そうすると誰がここの鉄格子や
この開かずの扉を閉めたのでしょうか?」」と言って、
股間を掻き出す。
 「だから、永久さんたちが閉めたのよ。
鍵をかけたというのは言い過ぎだったけど
それなら辻褄が合うでしょ。
他に誰がこの鉄格子の扉を閉めるのよ。
理由はまだわからないけど、
永久さんたちがこの鉄格子の扉を閉めたことに
間違いはないわ」
 今度はヒラメが逆襲に出る。
 さすがにこのヒラメの主張には、
誰もすぐには反論はできなかった。
(続く)




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