レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

「そして3人しかいなくなった?」777

2015-06-26 06:04:31 | 小説

「そして3人しかいなくなった?」777


 囁いた言葉は、
 「ピンクだから桃なのかな?」
という小さな一言だったが、
 「おにいさん、何でわかったんですか?」
と、
 その愛らしい生き物は相当聴覚が鋭いのか、
 誰もが聞こえているような感じで平然と言ったので、
 同じように聴覚の鋭いエミ以外の信長と秀吉が、
不思議そうな顔でケンシロウの方を見たので、
 「ピンク色だから桃太郎くんというらしいんです。
 ああ、桃ちゃん、
 それはね。
 綺麗な色してるからさ」
と、
 ケンシロウが笑顔で言ったので、
 「僕、男なのに、こんな色に生まれてこれまで嫌だったんですが、
何か急に嬉しくなりました」
 その生き物は、
 まるで、自分が動物というより人間であるかのように自らを男と言ったので、
 信長がそれでも人間なのと確認しようと思ったが、
なんとなく、かわいそうで何と訊こうか同じような表情をしている秀吉、ケンシロウ、
そして、虎之介の方をちらちらと見ていると、
 エミが、
 「ピンクで可愛いから最初会ったとき女の子か
と思ったら男の子だったんだ。
 だったら、あたしの弟ね」
と無意識なわざとかそんなことを笑顔で言ったので、
 「やっぱり、見た目は僕、女みたいですか?」
と、
 その奇妙な生き物がエミ以外の信長の方を見て、
やはり自分が人間だ
という前提のような感じで訊いたので、
 秀吉が、
 「見た目というより、
 男にしては臆病だったからだよ。
 でも、けっこう大きいのに1歳ならしょうがないよ」
と、
 笑顔で言うと、
 その生き物は、
 「僕らの人種は成長は凄く早いんで誤解されやすいんです」
と、
 それまで、推測でしかなかったことを裏付けるように
自らを人間だと思っているようなことをはっきり話したのだった。

(続く)



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