レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

カミサン伝説17「復活の像編5」

2009-04-20 17:00:03 | 小説
カミサン伝説17「復活の像編5」

 ノンタは待つ。
 まだか?
 まだ?
 「タケノ、タケノ、生き返ってくれ」
ノンタは我慢できず、大声を出すが、
タケノは生き返らない。
 「タケノ!」とタケノの遺体に抱きついたが、
タケノは生き返らなかった。

 「どうした、おぬし、顔が青いぞ」
 老人はノンタの様子がおかしいので、
声をかける。
 「私を騙したのですか。いえ、失礼しました」と
 ノンタはそう言うと、その場で倒れ込む。
 「まさか、ダメじゃったのか?
そんなはずはないのじゃが?」
 老人は再度ノンタにやったことを確認する。
 「間違いないのう」
 老人は首を傾げる。
 「葬儀はいつじゃったか?」
 「明後日です」
 「うーん、もしかして、
途中でわしに会いにきたのが悪かったのかもしれぬ。
うーん、よし、わしが一からやり直してみよう、
わしに任せてもらえるか、犯人の名だけ訊けばいいのじゃな」
 「お願いできますか」
 「わしにも責任はある。
おぬしはわしの家で待っていろ、よいな」
 「はい、お願いします」
(続く) 


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