カミサン伝説17「復活の像編5」
ノンタは待つ。
まだか?
まだ?
「タケノ、タケノ、生き返ってくれ」
ノンタは我慢できず、大声を出すが、
タケノは生き返らない。
「タケノ!」とタケノの遺体に抱きついたが、
タケノは生き返らなかった。
「どうした、おぬし、顔が青いぞ」
老人はノンタの様子がおかしいので、
声をかける。
「私を騙したのですか。いえ、失礼しました」と
ノンタはそう言うと、その場で倒れ込む。
「まさか、ダメじゃったのか?
そんなはずはないのじゃが?」
老人は再度ノンタにやったことを確認する。
「間違いないのう」
老人は首を傾げる。
「葬儀はいつじゃったか?」
「明後日です」
「うーん、もしかして、
途中でわしに会いにきたのが悪かったのかもしれぬ。
うーん、よし、わしが一からやり直してみよう、
わしに任せてもらえるか、犯人の名だけ訊けばいいのじゃな」
「お願いできますか」
「わしにも責任はある。
おぬしはわしの家で待っていろ、よいな」
「はい、お願いします」
(続く)
ノンタは待つ。
まだか?
まだ?
「タケノ、タケノ、生き返ってくれ」
ノンタは我慢できず、大声を出すが、
タケノは生き返らない。
「タケノ!」とタケノの遺体に抱きついたが、
タケノは生き返らなかった。
「どうした、おぬし、顔が青いぞ」
老人はノンタの様子がおかしいので、
声をかける。
「私を騙したのですか。いえ、失礼しました」と
ノンタはそう言うと、その場で倒れ込む。
「まさか、ダメじゃったのか?
そんなはずはないのじゃが?」
老人は再度ノンタにやったことを確認する。
「間違いないのう」
老人は首を傾げる。
「葬儀はいつじゃったか?」
「明後日です」
「うーん、もしかして、
途中でわしに会いにきたのが悪かったのかもしれぬ。
うーん、よし、わしが一からやり直してみよう、
わしに任せてもらえるか、犯人の名だけ訊けばいいのじゃな」
「お願いできますか」
「わしにも責任はある。
おぬしはわしの家で待っていろ、よいな」
「はい、お願いします」
(続く)