レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

新本編「キモ男3人衆、イケメン屋敷の謎」「キタジマの喜劇2」

2010-09-15 23:47:10 | 小説
新本編「キモ男3人衆、イケメン屋敷の謎」「キタジマの喜劇2」

第一話は下記から始まります。
 
 新本編「キモ男3人衆、イケメン屋敷の謎」「後継者」


 必死にお経を唱えるキタジマの肩を
誰かが一度だけ叩く。
 キタジマはぞっとした。
 誰もいないはずだからだ。
 薄目を開けると、
木太郎が恨めしそうな顔をしている。
そして、
 キタジマは
また目をつぶり必死にお経を唱える。
 すると、
 また、
 キタジマは
軽く冷たい手で肩を叩かれた。
 キタジマは
また薄目を開けて木太郎の顔を見ると、
 今度は鼻をほじっている。
 「もう少しじゃ」
 キタジマは
今度は大声を挙げてお経を唱え始めた。
 また、誰かがキタジマの肩を叩く。
 キタジマは薄目を開けたのがまずかった
と思いこんだのか、
 今度は薄目も開けず、
必死で大声でお経を唱える。
 すると、
 後から誰かが抱きついた。
 「ぎょえー」
 さすがのキタジマも驚いて立ち上がった。
 目の前には木太郎らしい男が
腹を抱えて笑っている。
 後を見ると、
 また、
 木太郎らしい男がいた。
 お湯に長く浸かっていたせいもあり、
キタジマはその場でぶっ倒れた。
 「やりすぎただすかなあ」
 「それはオタクだろう」
 木太郎は腹を抱えて笑った。
 こんな異常事態だというのに。
(続く)


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