第三弾「懐中電灯と怪しい3人」
ケンタと賢明は懐中電灯を二つ持って、教室に戻る。
「賢明くん大丈夫だった」
ネネが声をかける。
「ああ、ちょっと汚れたから着替えてきたんだ」
「ああ、その懐中電灯!どっちか私が捨てた奴。見せて」
「まあ、慌てない、大事な証拠だからねえ」
キミカの頼みに賢明が冷静に答える。
たまおとサヤはキミカ以外の反応を伺うが、
顔色が変わった人間は見つからなかった。
「じゃあ、どこにあったの」
キミカはさらに訊く。
「さあ、これも今は言えないなあ」と
賢明は言う。
「意地悪ねえ」
「しょうがないでしょう。ふりだしに戻ったんだから」
ネネがキミカに言う。
「そうか。やっぱり、この中に犯人がいるんだ」と
キミカが呟くように言う。
「僕のヘマのせいで時間をとらせてごめん。
そうそう、ケンタ飲み物配って」
「おお、そうそう」
ケンタはみんなに飲み物を配る。
「一息ついたら、
また、もとめ先生に続きをお願いしますか」
賢明はケンタとの打ち合わせどおりのことを言う。
(続く)
ケンタと賢明は懐中電灯を二つ持って、教室に戻る。
「賢明くん大丈夫だった」
ネネが声をかける。
「ああ、ちょっと汚れたから着替えてきたんだ」
「ああ、その懐中電灯!どっちか私が捨てた奴。見せて」
「まあ、慌てない、大事な証拠だからねえ」
キミカの頼みに賢明が冷静に答える。
たまおとサヤはキミカ以外の反応を伺うが、
顔色が変わった人間は見つからなかった。
「じゃあ、どこにあったの」
キミカはさらに訊く。
「さあ、これも今は言えないなあ」と
賢明は言う。
「意地悪ねえ」
「しょうがないでしょう。ふりだしに戻ったんだから」
ネネがキミカに言う。
「そうか。やっぱり、この中に犯人がいるんだ」と
キミカが呟くように言う。
「僕のヘマのせいで時間をとらせてごめん。
そうそう、ケンタ飲み物配って」
「おお、そうそう」
ケンタはみんなに飲み物を配る。
「一息ついたら、
また、もとめ先生に続きをお願いしますか」
賢明はケンタとの打ち合わせどおりのことを言う。
(続く)