レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

本編リメイク「開けられたままの鉄格子」

2009-04-16 17:45:00 | 小説
本編リメイク「開けられたままの鉄格子」

 「あのー、よろしいですか。」
 さっきまで、沈黙を続けていた
アユメが発言をする。
 「その前に、いつきさんがこの隠し扉に入る前に
一連の扉を開けたままにしたのは誰なんでしょうか?
私にはそれが一番の謎です」
 このアユメの質問にも誰も答えられなかった。
 「もちろん、そういうお方は
ここにはいらっしゃいませんよね?」
 アユメが駄目を押す。
 このとき、
エイタ、タヨウ、キタジマの顔色が変わったことを
ヒトミは見逃さなかった。
 「キタジマ、あーた、
私に隠していることがあるでしょう?エイタも先生も」
ヒトミは3人を順に睨みつける。
 「あー、それから、そこのでかいのも」と言って、
 いつきに指を向ける。
 4人はそれぞれ、顔を見合わせあい、
どうしようか、目で合図しあっている。
 「キタジマ、あーた、私の目を見なさい」
 ヒトミがキタジマを睨みつけるが、
キタジマは視線を逸らしてしまった。
 「やはり、あーたたち、
地下で何かあったのね。正直におっしゃいなさい。」
 「奥様、ここでは、勘弁してください。」
 キタジマは地下で見たことを話すことに抵抗する。
 「永久さんたちの命がかかってるんですよ。
キタジマ、話しなさい。
さもないとあーたと私の長い付き合いも終わりにするわ」
 ヒトミはキタジマを睨みつける。
 ヒトミに恫喝されたキタジマはいつきに視線を送る。
しかし、いつきはうつむいたまま、沈黙を続ける。
 そのとき、エイタが、
 「みなさん、驚かないでください。
本当に驚かないでください。
僕だって信じたくないですから、
でも、ここまで来たら正直に話します。
いつきの顔を見れば、わかります。
永久とアスカちゃんはもうこの世にはいません。
この屋敷には殺人鬼が潜んでいるかもしれないんです」
(続き)


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