レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

第三弾「真カミサン伝説?ニタロウ編の解釈3」

2009-04-25 18:30:52 | 小説
第三弾「真カミサン伝説?ニタロウ編の解釈3」

 「たしかに、
たくさんのカミサン伝説の中で実体を見せているのは、
山手線編だけです。
しかし、多数が正しいという論理は成り立ちません」
 賢明は彼らしい理屈っぽい話し方をする。
 「やはり、カミサン伝説を分析する場合も、
統計的なことからだけではなく、
論理的に分析しないといけないと思います。
先生が像に関するカミサン伝説が
真カミサン伝説ではないとする根拠に
像の具体的な内容が伝説上ふれられていないというのも
同様の理由で論理的ではないと思います」
 賢明のこの時点の説明を
ちゃんと理解している生徒はごく少数のようだったが、
賢明は話しを続けた。
 「今回のニタロウ編のポイントは
ニタロウが認識していた少女が消えてしまい、
その母さえ少女を知らなかったということです。
もし、カミサンという人間の目には見えないものの仕業だとすれば、
少女を消すだけでよく、
その母の記憶さえも消す必用はどこにもないはずです。
違いますか」
 「うーん」
 もとめは考え込む。
 「ねえ、賢明くん、
あなたは頭がいいから自分で言っていること
理解できているんだろうけど、
みんな多分、理解してないわよ。
あなたの考えを」と
 サヤが賢明のプライドを傷つけないような言い方をする。
 「そうそう、俺頭悪いからわからない」と
 ふうたが言うと、
ほとんどの生徒が頷く。
 「うーん、俺の説明が悪いか」
 今度は賢明が考え込む。
 「あのさ、
まず、先に賢明の結論をいったらいいんじゃない」と
 ふうたがまた言うと、
 「そうだなあ。その方がわかりやすいかなあ」と
 賢明はまた考え込んだ。
(続く)  


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