レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

本編リメイク「木太郎地下へ行く2」

2009-04-25 19:55:16 | 小説
本編リメイク「木太郎地下へ行く2」

 階段を降りたところには、
また、重い回転式の取っ手が付いたドアがある。
 「ずいぶん厳重だな、核シェルターとして作ったのかな?」
 木太郎はぶつぶつというと同じ要領で、
扉を開けた。
 「ここにもダンボールを置きましょう」と
木太郎が言うと、キタジマが段ボールを置く。
中に入ると、
やや薄暗い照明の中冷たく爽やかな空気が流れている。
まずスイートルームのような作りの部屋に
 「これだけ見ると、立派なホテルじゃの」
 キタジマも驚く。
  何の対策のためか、部屋は広いが、
多くがピンク色の透明な硬質ガラスで各部屋は仕切られている。
ところどころ、鉄の扉があるが、
広くかつ明るく見せるよう設計されている。
 周りを見回すと、アスカの姿はない。
 「操縦室のような部屋がありますね。
まず、あそこへ言ってみましょう」
 木太郎はそういうと、
右方の隣の部屋にあたる操縦室のよう部屋に向かった。
ドアには鍵はかかってなく、
二人はすんなり、その部屋に入れた。
 そこには大きなデスクと、
正面には、7つのディスプレイが置いてある。
ディスプレイには画像が移っているが、
ほとんどが見た景色だ。
そう、門、玄関、屋敷の裏など、
屋敷の周辺を監視するために設置されているようだ。
 永久が死んだ隠し扉の前には
ヒトミ、アユメ、チウメの三人がいるがタヨウは見あたらない。
 ディスプレイの下にはボタンがある。
 また、テーブルの左にはリビング、
101などの番号の下にボタンがある。
試しにリビングのボタンを押すと、
 「おかしいな。誰もいないじゃないか。
キタジマさん、木太郎くん」と
 タヨウの声がする。
 「ここで、部屋の中を盗聴できるというわけじゃな」
 キタジマの言葉に、
 「先生、早くここに来てください」と
 木太郎が大声を出すが、聞こえるはずもない。
 「それより、アスカさんじゃろ」
 キタジマの言葉に
 「アスカちゃん、アスカちゃん」と
 木太郎が大声で叫ぶが返事はない。
(続く)
 


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