久しぶりに拙著『リーダー感覚』から話題を選んでみました。ちょっと逆説的ですが、リーダーは欠点をもっているほうが、よい場合があると思うのです。
◆欠点の指摘は難しい
本題に入る前に、前の記事(リーダー感覚49)について、若干補足しておきます。
人の弱点を鋭く指摘してしまうと、忠告された人は頭では感謝し納得はするけれども、忠告してくれた人のことをうとましく思ってしまうものだと、説明しました . . . 本文を読む
宋 文洲さんというかた、私はよく存じませんが、このかたがNBonline(日経BP社)でコラムを書いています。その3月15日号に「恐怖と孤独と悲しみがもたらす成長」という記事を書いていました。おもしろかったので、取り上げましょう。
◆宋さんの子供時代の体験
宗さんは、5歳の頃、母親の大事な鶏を窒息死させたことがあるそうです。
「大変なことをしてしまった」と思い、とてつもない恐怖感に襲われた . . . 本文を読む
昨日話題にとりあげた堀場製作所の創業者、堀場雅夫さんについて、5年目社長さんがコメントしてくださいましたが、このかたについての私のイメージをちょっと話しましょう。
◆オンリー・ワンを目指せと言う人
テレビで拝見したところ、堀場さんは社内の誰に対しても、「自分の仕事ではオンリーワン、世界一になれ」と言っているようです。
そういうことは職種には関係なくです。たとえば、床掃除をする人であれば . . . 本文を読む
テレビをつけてみると、堀場製作所の創業者、堀場雅夫さんが出演されていました。たまたまテレビをつけたので、最後のほうだけしか見ることができなかったのですが、やはり強烈な個性の持ち主のようです。その堀場さんのコメントから、今日はテーマを選びました。
◆あきらめずに続ける
成功の条件は何かと聞かれて、堀場さんは「あきらめずに成功するまで続けることだ」と言っていました。
「続けていれば、いつかは . . . 本文を読む
企業の次のアクションを予測する際、いちばん当てになるのは、トップの性格というか行動の価値基準でしょう。今日は、これについて考えてみましょう。
◆岡野工業社長の行動
東京・東向島でプレス業、岡野工業株式会社を営む岡野雅行さんは超有名人です。従業員6人のこの会社にはNASAを始め世界中から精密金属加工の依頼が殺到する。「誰もが不可能だと思うところにチャンスがある」と岡野さん。最近では、太さ0.2 . . . 本文を読む
私の師匠の川瀬武志先生は、問題解決には、管理問題と改善問題のアプローチがあるとしています。管理問題とは、要するに現状の制約を前提に問題を解決しようとすることです。改善問題は、構造を変えて問題を解こうとすること。昨今の役人は管理問題的アプローチばかり考えている気がします。
◆家庭は油田の宝庫ともいえる
管理問題的なアプローチは、現実的で比較的早く解決案ができるという特徴がありますが、場合によっ . . . 本文を読む
先日、情報のナビゲーターという話をしようと思い、ミシュランの話を少ししたところで、尻切れトンボになってしまいました。『東海道中膝栗毛』のオカマの話にそれたので尻切れになったのです。今日は真面目にやります。
◆旅行のクチコミサイト フォートラベル
オンライン旅行代理店としては、楽天トラベルが7割くらいのシェアをとっていてダントツだそうです。
楽天がなぜ強いのかというと、オンライン旅行代理 . . . 本文を読む
春になると物騒な事件が起きます。43歳の男が、元同僚の26歳の女性に別れ話を切り出されて「腹が立って刺したが、殺すつもりはなかった」という怖い事件もそのようなものでしょうか。
◆春先は神経異常になりやすい
神経異常というのは、軽いノイローゼとか精神異常を含みます。なぜ春に多いかというと、冬の間は交感神経が非常に緊張していますが、温かくなるとだんだん弛んでくるからです。
病気というのは、 . . . 本文を読む
集中戦略と分散戦略をうまく使いこなせられたら、ビジネスマンとしてりっぱなものだと思うのです。
◆弥生人の分散戦略
今年の桜開花予想が今朝の新聞に出ておりましたが、東京では18日だそうです。平年より10日ほど早いそうですな。
満開になるのは一週間くらいかかるそうですから、25日ころには満開になることになります。
こうなると、恒例の新入社員に席を取らせる夜桜見物はできないかもしれません . . . 本文を読む
鈍感力なる言葉がひょっとしたらヒットするかもしれません。困った現象です。鈍感になっていいことなんて、なにもないのですがね。
◆なぜ受けるのか
こういう言葉がなぜもてはやされるのか、理由は二つくらい考えられます。
・鈍感な人が安心を求める
・過敏な人があこがれる
まず、「鈍感な人が安心を求めて」ということですが、人間というのは妙なもので、自分はだらしないが、ほかにだらしのない人間を . . . 本文を読む