今日は、プロとしての職業倫理について考えました。その前に、体の手入れについてちょっと。
「水を飲むことと足湯」
冬場は水を飲むことと足湯。健康法はこれに尽きますね。
冬は体が乾燥するので、冷水をとるといいそうです(ぬるま湯はすぐ小便になるので、冷水でないとだめ)。体から水分が抜けると、腎臓に負担がかかりますから、これは腎臓の健康法ともいえます。
それと足湯です。これは体が冷えているとき、芯から温まります。実はこれも腎臓の強化法でもあるわけです。というのも、足裏は腎臓の急処なんです。
足湯というのは、民間療法の王様、万能薬のようなものです。副作用もないですし。ほとんどの病気が冷えからくるという医者もいるくらいですからね。風邪でも、肩こりでも、腰痛にも効果があります。女の人は生理のとき行うと軽く経過するそうです(下図参照)。
腰痛の直接の原因は腰の筋肉異常なんでしょうが、遠因は体の水不足、まあ体がさび付いていると起きるわけです。内臓の不調から腰痛が起きることもあるのでしょうが、そのときにも泌尿器系になんらかの影響がありますから、足湯が効果があるのでしょう。
そんな理屈はどうでもいい。とにかく温まります。気持ちがよければ、だいたいは体にいいことなんです。そういうつもりでやっていれば間違いないでしょう。
これは6分程度でいいのです。なかには20分もやって、汗だくになっている人がいますが、これはやりすぎ。後で体が緩みすぎてしまいます。腰のあたりが少し汗ばんだかな、くらいでいいのです。
6分経ったら、足を裏表見て、赤くなりきれていない部分のあるほうの片足だけ、もう2分やる。誰でも重心が左右どちらかに偏っていますので、弱い方の足があるのです。終わったら、よく足を拭いておいてください。
民間療法には、ハリとかお灸とかありますが、ひとつの問題は、体がそれに慣れてくると、効き目が薄れてくるということです。これは薬でもいえることです。漢方薬でも西洋医学の薬でもそうです。だんだん効かなくなるんですね。
その点、足湯とか温シップはそういうことはないようです。目の温シップは、単に目を休ませるだけでなく、神経を沈静させる効果があります。
実は、整体では目というのは骨折のときの急処なのです。ここを処理すると、骨折の回復が早いとされています。
大腿骨を骨折すると、30年後に失明すると言われておりますので、骨と視神経の間にはなんらかの関係があるらしいのです。ですから、骨折したり、捻挫したとき、目の温シップという素人療法であっても、存外効果があるかもしれません。
「知っていて害を為すな」
さて、本論に入りましょう。
ドラッカーの本を読んで、心に残る言葉がありました。
「プロが正しいことができるとは限らない。(善意でも)間違えることはある。しかし、自分が誤っていると思うことを、顧客にしたり、言ったりしてはならない」
「知っていて害を為すな」と、ドラッカーは言っていたかもしれません、私の記憶違いでなければ。
姉歯元建築士の事件で、そのことを思い出しました。
どんな仕事でも、失敗はあるはずです。一生懸命やっても、結果を誤ることはある。それは人間ですからしかたない。しかし、「自分が良くないと知りながら、人にそれを勧める」ことは、自分の意志で防げます。これがプロとしてもつべき最低限の倫理観でしょう。
姉歯という人をテレビで見た印象ですが、体がものすごく鈍い人のように見えます。その硬直さと頭の鈍さがつながっている感じがするのです。
自分のすることが世の中にどう影響を与えるのか連想がきかない。また、自分の行為によって、どんな恐ろしいことが自分の身に降りかかるか、まるで想像できない。そういう頭の鈍りを、彼の体つきから私は感じます。
整体を勉強していると、こういう感じが育ちます。体からくる印象が、わりと当たるようになるんですね。体が硬いのは、感情の振幅が少ないということです。
感情というのは、ある意味で行動を制御します。たとえば恐怖感は行動のブレーキ役になる。それが過剰に働くと行動に束縛が生じますが、それが働かないのも問題で、無感動、無関心になって、行動にブレーキがきかなくなるわけです。
体の問題と言うのは、みなさんが感じておられる以上に、行動に影響するのですよ。
まず体を整えるということが前提ですが、それはさて置いておくとしても、我々は職業人としての倫理観をきちんと打ち立てる必要があると思います。
職業人としての倫理にもとるようなことは絶対してはいけない。ここだけはきちんと押さえておかないと、結局、あとになって自分の身に返ってきます。
人間、みんな嘘をつきます。これは自尊心を守りたいためのことが多い。ですから、あまり細かいことまで、目くじら立てて言うのもどうかと思います。自分自身でもそうですからね。人のことは言えた義理ではない。
しかし、職業人として、どうしても守らなければならない一線というものはあるはずです。これだけは、自分でいつも再確認しておかねばならない。
たとえば、コンサルタントが、顧客に嫌われる内容の提言をしなければならないとき。そんな提言をしたら、嫌われて契約をきられるかもしれない。そんなとき、どう処すべきか。
あるいは、総務部長が総会屋対策を担当させられたら、どう身を処すべきか。会社を首になる覚悟をするか、刑務所に行く覚悟をするか。
結局、個人のもつ価値観で行動が決まるということなのでしょうね。
「水を飲むことと足湯」
冬場は水を飲むことと足湯。健康法はこれに尽きますね。
冬は体が乾燥するので、冷水をとるといいそうです(ぬるま湯はすぐ小便になるので、冷水でないとだめ)。体から水分が抜けると、腎臓に負担がかかりますから、これは腎臓の健康法ともいえます。
それと足湯です。これは体が冷えているとき、芯から温まります。実はこれも腎臓の強化法でもあるわけです。というのも、足裏は腎臓の急処なんです。
足湯というのは、民間療法の王様、万能薬のようなものです。副作用もないですし。ほとんどの病気が冷えからくるという医者もいるくらいですからね。風邪でも、肩こりでも、腰痛にも効果があります。女の人は生理のとき行うと軽く経過するそうです(下図参照)。
腰痛の直接の原因は腰の筋肉異常なんでしょうが、遠因は体の水不足、まあ体がさび付いていると起きるわけです。内臓の不調から腰痛が起きることもあるのでしょうが、そのときにも泌尿器系になんらかの影響がありますから、足湯が効果があるのでしょう。
そんな理屈はどうでもいい。とにかく温まります。気持ちがよければ、だいたいは体にいいことなんです。そういうつもりでやっていれば間違いないでしょう。
これは6分程度でいいのです。なかには20分もやって、汗だくになっている人がいますが、これはやりすぎ。後で体が緩みすぎてしまいます。腰のあたりが少し汗ばんだかな、くらいでいいのです。
6分経ったら、足を裏表見て、赤くなりきれていない部分のあるほうの片足だけ、もう2分やる。誰でも重心が左右どちらかに偏っていますので、弱い方の足があるのです。終わったら、よく足を拭いておいてください。
民間療法には、ハリとかお灸とかありますが、ひとつの問題は、体がそれに慣れてくると、効き目が薄れてくるということです。これは薬でもいえることです。漢方薬でも西洋医学の薬でもそうです。だんだん効かなくなるんですね。
その点、足湯とか温シップはそういうことはないようです。目の温シップは、単に目を休ませるだけでなく、神経を沈静させる効果があります。
実は、整体では目というのは骨折のときの急処なのです。ここを処理すると、骨折の回復が早いとされています。
大腿骨を骨折すると、30年後に失明すると言われておりますので、骨と視神経の間にはなんらかの関係があるらしいのです。ですから、骨折したり、捻挫したとき、目の温シップという素人療法であっても、存外効果があるかもしれません。
「知っていて害を為すな」
さて、本論に入りましょう。
ドラッカーの本を読んで、心に残る言葉がありました。
「プロが正しいことができるとは限らない。(善意でも)間違えることはある。しかし、自分が誤っていると思うことを、顧客にしたり、言ったりしてはならない」
「知っていて害を為すな」と、ドラッカーは言っていたかもしれません、私の記憶違いでなければ。
姉歯元建築士の事件で、そのことを思い出しました。
どんな仕事でも、失敗はあるはずです。一生懸命やっても、結果を誤ることはある。それは人間ですからしかたない。しかし、「自分が良くないと知りながら、人にそれを勧める」ことは、自分の意志で防げます。これがプロとしてもつべき最低限の倫理観でしょう。
姉歯という人をテレビで見た印象ですが、体がものすごく鈍い人のように見えます。その硬直さと頭の鈍さがつながっている感じがするのです。
自分のすることが世の中にどう影響を与えるのか連想がきかない。また、自分の行為によって、どんな恐ろしいことが自分の身に降りかかるか、まるで想像できない。そういう頭の鈍りを、彼の体つきから私は感じます。
整体を勉強していると、こういう感じが育ちます。体からくる印象が、わりと当たるようになるんですね。体が硬いのは、感情の振幅が少ないということです。
感情というのは、ある意味で行動を制御します。たとえば恐怖感は行動のブレーキ役になる。それが過剰に働くと行動に束縛が生じますが、それが働かないのも問題で、無感動、無関心になって、行動にブレーキがきかなくなるわけです。
体の問題と言うのは、みなさんが感じておられる以上に、行動に影響するのですよ。
まず体を整えるということが前提ですが、それはさて置いておくとしても、我々は職業人としての倫理観をきちんと打ち立てる必要があると思います。
職業人としての倫理にもとるようなことは絶対してはいけない。ここだけはきちんと押さえておかないと、結局、あとになって自分の身に返ってきます。
人間、みんな嘘をつきます。これは自尊心を守りたいためのことが多い。ですから、あまり細かいことまで、目くじら立てて言うのもどうかと思います。自分自身でもそうですからね。人のことは言えた義理ではない。
しかし、職業人として、どうしても守らなければならない一線というものはあるはずです。これだけは、自分でいつも再確認しておかねばならない。
たとえば、コンサルタントが、顧客に嫌われる内容の提言をしなければならないとき。そんな提言をしたら、嫌われて契約をきられるかもしれない。そんなとき、どう処すべきか。
あるいは、総務部長が総会屋対策を担当させられたら、どう身を処すべきか。会社を首になる覚悟をするか、刑務所に行く覚悟をするか。
結局、個人のもつ価値観で行動が決まるということなのでしょうね。