佐藤直曉の「リーダーの人間行動学」 blog

リーダー育成のための人間行動と人間心理の解説、組織行動に関するトピック

為替相場をはる人を尊敬しています

2009-01-21 10:11:01 | 雑記帳
為替を予測するのは本当に難しい、というのが私のような単細胞の頭脳をもつ人間の実感です。

常識的に考えれば、いまごろはドルの独歩安になっているはずでしょう。

ところが、ユーロが極端に安い。欧州の銀行は、ずいぶん危ういところに極端なまでに貸し込んでいるそうです。まあ、それを聞けばユーロ安の理由は納得できます。

それにしても意外なのは、ドルが結構強いことです。

為替相場では、円がひとり高くて、他の通貨がこの一年で円に対して6割くらいのところにあるわけです。ところが、ドルだけは9割(一年前の100円に対して現在は90円)程度でおさまっています。

こんなことは常識では考えられません。専門家も完全に予想がはずれたようです。

ドルが比較的強い理由を聞いてみると、「米国などの投資家が海外資産を売って手元のドル資金を確保する動きが予想以上に長引いている」からなのだそうです。

ヘッジファンドの解約が続いていて、それに対応するためにヘッジファンドはドルをもっていないといけなくなった、というのが真相のようです。

ところで、いま大手のヘッジファンドは解約を一時的に停止しています。一気に解約されると、リターンを確保できなくなるので、そういう条項があるのだそうです。

それが3月まで停止されるとか。3月が過ぎたらどうするのでしょうか。また解約停止されるのでしょうか。

そのへんは私は知りませんが、ずるずると引き延ばしされていくのではないでしょうか。そうしないとヘッジファンドは壊滅するかもしれませんから。

ということで、まだしばらくはドルの高止まりが続きそうな勢いです。

長期的に考えれば1ドル70円とか60円台がいかにもありそうに思えますが、為替相場はそれほど単純ではなさそうです。

また、そのような事態になれば、各国政府による国際協調とかなにかがでてきそうです。

そうなったら、為替はどちらにどう転ぶのか、私にはさっぱりわからない。グローバルな資本市場のうねりや、国際政治の力学まで読まなければなりませんからね。

というわけで、私は為替相場には絶対近づきたくありませんね。



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