S嬢のPC日記

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皮膚科受診

2005年08月19日 | つぶやき
娘の日焼けした腕の皮が、ぼろぼろっとむけてきました。
はい、13歳ダウン症児、知的障害「重度」と判定されている愛娘の腕です。
娘、これをさして
「おいしゃさん、おいしゃさん」と言い張る。
つまり「異常」だから、「医者に連れて行け」と。
んなもん、日焼けなんだよ、と思う。

皮膚科に行きました。
医師に頼みました。
日焼けして皮がむけている腕を、丁寧に診察しているフリをしてやって欲しい、と。
医師、こころよく、ほいほいと。
軽く、油分のクリームを塗ってやってくれました。

実は皮膚科受診の本題は別。
なんと、水虫、足に。
足の指の間で、表面から見えず、わたしは全然気づかなかった。
水虫なんて、実は生まれてこのかた、わたしは見たことがなかった。

こういうとき、「母」として、気づいてやれなかったことに落ち込みますわねえ。
「訴え」というものがない、なんて言い訳にもなりゃしない、と。
かゆがってるとか、そんなのも、ちっとも気づかなかった。
というか、特にかゆがってもいなかったし。

その昔、娘が1歳だか2歳になる前だかのこと。
運動機能のためのリハビリの個人指導で、リハの先生が足を確認しながら声を上げた。

「なんだこりゃ。
 ひどいしもやけじゃないか。
 気づかなかったのか。」

足の裏から指にかけて、妙に赤みが強いというか、黄色っぽいというか、そんな感じ。
それって、しもやけだったの?
実はわたし、しもやけって、言葉しか知らなかった。
こういうモンだったんですか。

「訴え」というものがない、なんて言い訳にもなりゃしない、と。
かゆがってるとか、そんなのも、ちっとも気づかなかった。
というか、特にかゆがってもいなかったし。

そんな10年以上も前のことを思い出す。
今度は水虫かい。。。

幸いなことに、今日の皮膚科の医師は、
「気づかなかったのか」という一言を出さなかった。

そうだよ。
気づかなかったんだよ。

「母親」ってやってると、そういう「気づかなかったのか」って一言の経験、少なからず、誰でもあると思う。
知的障害ってのがあれば、それは乳幼児期だけでは終わらない。
気づかないことだって、あるんだよ。
診察ってときに、「昨日」がどうだってことよりも、どう治療するかって、そういう話が欲しい。
気づかないようにしていよう、なんて思ってないんだよ。
でも、気づかなかったってこと、あるんだよ。
と、思う。

本人は、足なんてそっちのけで、腕を「診察」してもらったことに大きく満足。
8月19日。
そんな一日。