おひなさまめぐりin二見
2月4日(月)~3月10日(日)まで開催されています。
約94軒、総計6000体ものおひなさまが二見の町並みを華やかに
彩っています。
今年も賓日館(ひんじつかん)に行きました。(昨年の賓日館の記事は
2012-03-02をご覧ください。)
今年は、20年に1度の伊勢神宮の遷宮が秋に行われます。
それに先立ち、夏に行われる「お白石持行事」を大々的にひな人形で再現した
創作展示がありました。
お白石持行事とは、宮川河原から採集した「お白石」を御木曳同様に陸曳・川曳で運び
、正殿用地に敷き詰める行事です。この時だけは、遷御後は、絶対に立ち入ることの
できない正殿そばまで入ることができます。
広い館内にはたくさんのおひなさまが飾られていました。
世界に3組しかない、伊勢神宮の遷宮御残材のヒノキを織り込んだ親王揃えの
女雛。
そして男雛。
古い時代の御殿飾りのおひなさま。
和紙人形「月読尊(つきよみのみこと)」
こんなことが書かれていました。
平成23年3月11日午前、阿部先生は宮城県仙台地方の和紙製作所に「月読尊」
制作のため特別な和紙を注文しました。そして、その日の午後、未曾有の大震災が
発生したのです。何度、製作所に電話をいれても不通・・。先生は「月読尊」の制作を
諦められました。ところが、1週間後、製作所から電話が入り
「工場はひどい状態だが何とか和紙は作れるから」と。
送られてきた和紙で愁いを含んだ見事な「月読尊」が完成しました。
本当に見事な出来栄えの和紙人形でした。目にあふれんばかりの涙をためた表情
の「月読尊」の姿に心が打たれました。