5日目は、グラダナのアルハンブラ宮殿でした。
アルハンブラ宮殿は、13世紀前半、ナスル朝(13世紀から15世紀末まで存在した
イスラム王朝)ムハンマド1世によって着工されました。約170年にわたって建設された
宮殿はイスラム建築の最高傑作と言われています。
アルカサバ
丘の西側に立つアルカサバは勢力を増してきたレコンキスタ(キリスト教徒による国土回復
運動)に備えて13世紀頃に建てられた城塞で、アルハンブラ宮殿の中では最も古い
建物です。
今は建物は残っていませんが、兵士たちの住居や馬小屋だったところの基礎部分です。
メスアールの中庭。
ここからが王宮です。メスアールの中庭は、床の中央に大理石の丸い噴水があります。
正面に見えるのが、コマレス宮の建物の正面です。壁面は、色鮮やかなタイルと漆喰
の浮き彫りで埋め尽くされています。
例えばこのような高度な技術を必要と
しそうな美しい模様です。
アラヤネスの中庭。
アルハンブラ宮殿と言えば、ギターの名曲「アルハンブラの思い出」とともに、この景色しか
浮かんできません。
ここは、柱廊に囲まれた広い中庭に奥行き34.7m、幅7.15mの池があり、両脇の生垣
に薄紅色の天人花(アラヤネス)植えられています。
手前に噴水があり観光客がひしめきあっています。だれもが正面から見たいので
すぐに次の人と交代しないといけない状態です。
ゆっくり旅情にひたっている暇などありません。
ライオン宮。中庭を含むライオン宮は王の住居。楽園を再現した中庭には水路が配され
124本の白大理石の列柱が取り囲み、中央には口から水を噴き出す12頭のライオン
像の噴水があります。しかし、ライオンの噴水はただ今修復中で見ることはできませんでし
た。ばらばらに置かれたライオン像だけ見ることできました。
本来はこの木が植わっている所に、噴水があったのかな
柱上部の精巧な模様。ただただ驚く
ばかり。
二姉妹の間。
二階建ての夏の宮殿。今にも垂れてきそうな立体的な鍾乳石装飾が施された八角形
の天井は、二段になっていて、二連窓から差し込む柔らかな光で、装飾が一層美しく
輝きます。(二段になっているとは思いませんでした。)
カルロス5世宮殿。
王宮隣りに立つルネッサンス様式の宮殿。建物を外から見ると正方形ですが、内部は
円形の中庭になっています。この中央で手をたたくと、きれいに音が響きます。それで、
みんな手をたたいています。
ヘネラリフェ。
1319年に建てられた王族の夏の別荘。「アセキアの中庭」
中央に約50mのアセキア(掘割)があり、その両端から水が噴き出しアーチ
を描いています。
ヘネラリフェに行く途中で見たアルハンブラ宮殿。
アルハンブラ宮殿がこんなに広い宮殿とは思いませんでした。
今ブログにまとめてみて初めて詳しいことがわかりました。撮ってきた写真とガイドブックの
写真を較べて「これが〇〇宮か」「それであそこにばらばらのライオンがいたのか」
など今納得しました。(もちろん、現地ガイドさんはいっしょうけんめい説明していてくれました
が、ちっとも頭に入ってきませんでした。一番の原因はスペインの歴史を勉強していかなか
ったことだと反省しています。)