東京の渋谷駅前にある「ハチ公」像はとても有名ですが、「上野英三郎博士とハチ
の像」ができました。10月20日に除幕式がありました。
場所は津市久居新町の近鉄久居駅前。
博士の出身地である地元住民が募金を集め2年がかりで実現しました。
私も数年前までは、博士が津市久居の出身であることなど全く知りませんでした。
台座に書かれていた説明です・・・
上野英三郎博士とハチ
上野英三郎は明治4年(1872)現津市元町(伊勢国一志郡本村甲109番
屋敷)に生まれた農学博士です。
明治から大正期に日本農業の基盤となる水田の耕地整理を指導し大学は
もとより全国各地で数多くの技術者を育成した農業土木分野の先駆け者で
した。
東京帝国大学で教鞭をとった博士は54歳の若さで亡くなりました。
博士の飼い犬「ハチ・秋田犬」との生活は1年5カ月と短い間でしたが、
人としての愛を注ぐ事により動物との絆が生まれました。
その後ハチが渋谷駅前で帰らぬ主人を待つ姿が、新聞で紹介され
多くの人々に感動をあたえ「忠犬ハチ公」として広く世間に知られ映画化
及び書籍にもなりました。
銅像は、博士が「行ってくるね。」とハチに声を掛け、穏やかな顔で向き合う最後
の別れのシーンを再現しているそうです。
この銅像前が多くの人の待ち合わせ場所になるとは思えませんが、博士とハチのペア
像はここにしかありませから貴重な像であることには違いありませんね。