8月14日午後、トレドに行きました。
マドリードから南に約70Kmに位置するトレドは、古代ローマ時代から要塞都市
として栄えた都市です。上の写真はトレドの全景。手前の川はタホ川。
かつての西ゴート王国の首都であり、中世にはイスラム教・ユダヤ教・キリスト教の
文化が交錯した地。「町全体が博物館」と言われ、タホ川に囲まれた旧市街は世界遺産
に登録されています。
まずは街並みをご覧ください。
モルタルの中に形の異なる石が埋め込まれた外壁がとてもきれいでした。
強い日差しを避けるため歩道の上に帆布のようなものがかけられています。
狭い路地が迷路のように続いています。
少し広い通りでは車も走っています。
お菓子屋さんのショーウインドウ。おいしそうなお菓子が並んでいます。
果物屋さん。スイカとメロンが並んでいます。おじさんが「このスイカおいしいよ!」と
言っているかな???(たぶん)
この城壁は絵本に出てきそうな形ですね。西洋の昔話の「白雪姫」とか「シンデレラ」とかに。
トレド大聖堂。1226年にフェルナンド3世の命により建築が開始され、1493年に完成した
ゴシック様式のカテドラル。(なんと267年もかかっています。壁面にあますところなく彫刻が
ほどこされている。)全世界のローマカトリック教会中、4番目の大きさを誇る大聖堂。
内部の写真は撮れませんでしたが、総大理石の床、約770枚ものステンドグラスが見事
でした。
世界三大名画の2つ目。
エル・グレコの「オルガス伯爵の埋葬」。サント・トメ聖堂にあります。
写真中央下に見えるのがオルガス伯爵。
「荒れ果てていたサント・トメ教会の再建に尽力し、1323年に没した、オルガス
伯爵(ゴンサロ・ルイス・デ・トレド)の逸話を題材に描いた本作は、画面上下で
イエスに導かれ天上に昇華してゆくオルガス伯の魂の昇天と当時の知識人や有力者
に囲まれながら執り行われる肉体の埋葬という二場面を同時に構成している。」
偶然にもこの絵が飾られている真下にオルガス伯のお墓があるそうです。