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バレンティンは38本も神宮で?!

2013年11月28日 | 冬ネタ

神宮球場が突然縮んだ? これまで「101メートル」とされていた同球場の両翼が実は「97・5メートル」だったというニュースには、キツネにつままれた感じだ。2015年3月完成予定の耐震補強工事に伴い、再確認した際に判明し球場が発表した。1000メートルで3・5メートルならまだしも、100メートル単位ではふつうあり得ない“誤差”だ。

 5年前、神宮は外野スタンドを下げ、グラウンドを拡張する大規模なリニューアル工事を行った。それまでは両翼91メートルしかなかっただけに、「さすがに両翼100メートルは広い」と感じたものだ。実際は「国際標準」の325フィート(99・058メートル)も満たしてなかったことになる。

 球場担当者に聞くと、差し引き3・5メートルは外野フェンス(2メートル)と、その上にあるネット(1・5メートル)の数値だった。狭い球場の代名詞でもあった昔の後楽園球場などは公称「両翼90メートル」で実際は80メートル台。球場の広さにこの手の“水増し”はつきものといわれたが、神宮の場合はルールの解釈に問題があったようだ。

折も折、阪急阪神ホテルズの食材偽装問題以後「誤表示」が世を騒がせている。「101メートル」もその類いと言われても仕方ないが、前出の担当者はこう説明した。「フェンスに距離は表示していないので誤表示にはあたらないが、ルールの認識が誤っていたことは申し訳なかった。ホームページなどの表示はルール通りに直したい」。

 神宮を本拠地とするヤクルトのバレンティンは今季、日本記録を塗り替え60本の本塁打をマークした。うち38本は神宮だった。まだその余韻も残っているだけに、正直な発表には勇気も要ったろう。「3・5メートル」には目をつぶるしかなさそうだ。

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